首題の件に関しまして､実際に起きた事実だけを書いたつもりですが､気分を害される方もいるかと思います｡


あらかじめご了承いただける方のみご覧下さいm(__)m





…






この前の日曜日､俺は図書館の休憩室で日記を更新するために携帯をいじっていた｡


すると､歳は結構いってるが､今時の若者ﾌｧｯｼｮﾝをしたおじさんが休憩室入ってきた｡


耳にでかいﾋﾟｱｽをしているのが印象的だった｡


そのおじさんは､休憩室に入るやいなや､入口に立っていた若者を注意しだした｡


｢ここは携帯の使用禁止だよ｡携帯使うなら外に行きな｡｣


若者はたぶんﾒｰﾙを打っていたのだろう､俺と同じく携帯をいじっていた｡


でも､俺はおかしいと思った。


何故なら俺は以前､この図書館の休憩室では通話しなければ携帯の使用可という貼紙を見たことがあったからだ｡


ﾃｰﾌﾞﾙに貼られている注意書きを確認もしたが､やはり


｢携帯での通話はご遠慮下さい｣


としか書かれていない｡


注意された若者も釈然としない表情をしていたが､黙って休憩室を出ていってしまった｡


俺は､あのおじさんが何か勘違いしてるのだろうと思ったのでそのまま携帯をいじり続けた｡


するとおじさんは､俺の正面の席に荷物を置いた｡


次は俺の番かな､と思いつつも俺は携帯をいじり続けた｡


しかしおじさんは俺に注意はせず荷物だけ置いてどこかに行ってしまった｡


これ幸いと俺はそこから遠い席へと移動した｡


余計な事に巻き込まれたくはないと思ったからだ｡


それからしばらく､俺は携帯で日記を書き続けていた｡


でも10分位した頃だと思う｡


いつの間にか､あのおじさんが俺の目の前に立っていた｡


そしてお決まりの文句｡


｢ここは携帯の使用禁止だよ｡携帯使うなら外に行きな｡｣


多少ｲﾗついてしまった俺は､ちょっと間を置いてからこう尋ねた｡

｢駄目なのは通話だけじゃないんですか？｣


そしてﾃｰﾌﾞﾙに貼られている注意書を指さした｡


するとおじさんは声を荒げ言った


｢俺はﾍﾟｰｽﾒｰｶｰつけてんだよ!しかも2つだぞ!?ﾏｼﾞ最悪だよ!!｣


そしてこう続けた｡


｢ようやく新宿区も動き出して､今月からこういう場所での携帯の使用は全面禁止になったんだよ!!!｣


俺はしまったと思った｡


禁止になったことなんて知らなかったし､何よりﾍﾟｰｽﾒｰｶｰをしている人に会ったのは初めてだった｡


読書､勉強禁止の休憩室で読書､勉強している周りのみんなも怪訝そうな表情で聞き耳をたてている｡


そんな状況に耐えられない気持ちと､おじさんへの申し訳ない気持ちとの半々から､


｢それは知らなかった｡すみませんでした｡お大事にして下さい｡｣


とだけ言い俺はその場を去った｡





…





図書館からの帰り道､俺は自分が悪いとは思いつつも確かにｲﾗついていた｡


俺もそこまで出来た人間ではないから｡


そして家に着いた俺は｢携帯電話がﾍﾟｰｽﾒｰｶｰに及ぼす影響｣を検索してみた｡


それを知ることでｲﾗつきが治まるだろうと思ったからだ｡


しかし､そこで見つけた記事は衝撃的な内容だった。


以下に掲載します｡
(Wikipediaの内容なのであまり鵜呑みにはしないで下さい｡)





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[心臓ﾍﾟｰｽﾒｰｶｰ]の項目

携帯電話・PHSの普及に伴い、それらの端末から出る電磁波で心臓ペースメーカーが誤作動する可能性が、実験などにより指摘され、公共交通機関や病院等で、端末の電源を切ることが呼びかけられるなど、社会問題になった。


しかし、日本では利用者のマナーの悪さに対するマナー啓発キャンペーンとして悪用され強調された結果、不必要に心臓ペースメーカー装着患者の恐怖心をあおり、心身に被害をもたらしてしまったという面もある。


実際に、携帯電話が心臓ペースメーカーに対して誤動作を引き起こしたという事故は世界中で一例も報告されていない。


日本以外では携帯電話使用による心臓ペースメーカーの誤作動の可能性さえ指摘されておらず、公共交通機関で携帯電話の電源オフの呼びかけ実施している地域は世界でも日本のみ、もしくは極めてまれで異常な状態である。


最近ではペースメーカーに対する影響を理由とした電源オフの呼びかけアナウンスは行わなくなってきている。


携帯電話通信方式の世代交代によって干渉のリスクはさらに大きく下がっており、またペースメーカーにも日々干渉防止の改良が施されている。


2006年に行われた(加筆:総務省の)調査では、800MHz帯の電波を利用した端末の最大干渉距離は3cmであった。


「最大干渉距離」とは、干渉が起こる最大の距離であり、それ以上離れると干渉が起こらなかった距離である。


また、いずれも携帯電話端末を遠ざければ正常に回復することが確認された。


このため現在では一般的に市販されている携帯電話では、余程ペースメーカーに密着させるよう形にならない限り、干渉されることはない。


アメリカの化学実験番組「怪しい伝説」で、携帯電話が航空機の計器に対し影響を与えるか実験が行われた。


結果は現行機種、過去の機種、さまざまなメーカー、通信方式の携帯電話の全てが何の影響も及ぼさなかった。


携帯電話と計測器の電磁シールドを剥がし密着させた状態で実験を行っても、計器の針が微動することさえなかった。


番組では携帯電話などの通信機器の電波は微弱であり、航空機の計器など他の電子機器に影響を与える科学的根拠が存在しないまま、法的に規制がされたと結論付けている。


このことからも、携帯電話の電波が心臓ペースメーカーに悪影響を与える説に信憑性が無いことがうかがえる。





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以上です｡


一つご注意！


俺は別にこの日記で､優先席付近とかでの携帯使用の正当性を主張する気はさらさらないんで悪しからずm(__)m


ちなみに


新宿区では公共の場での携帯使用が禁止になった等の記事の方は､俺は遂に見つけることが出来ませんでした｡知ってる方いたら教えて下さい｡





　　　　　―完―