ただのコピペ5「ドラえもん最終回」
40代前半  東京都
2010/06/16 23:15
ただのコピペ5「ドラえもん最終回」
[危険・警告]コピペです[危険・警告]


知ってる方も大勢いると思いますが、なんとなく貼ってみます。


ドラえもんのファンが書いたものらしいです。


手抜き[指でOK][↑↓]ですみませんm(__)m











のび太とドラえもんに別れの時が訪れます。


それはなんともあっさりと…


のび太はいつものように


宿題をせずに学校で叱られたり


ジャイアンにいじめられたり


スネ夫の自慢話を聞かされたり


未来のお嫁さんであるはずのしずかちゃんが出来杉との約束を優先してしまったり


0点のテストが見つかってママに叱られたり


とまあ、彼にとってはすべて日常であり


いつものように


白い雲が青い空に浮かんでいた天気のいい日であった事に間違いはないでしょう。


そんないつもの風景で


ドラえもんは動かなくなっていました…。


当然のび太にはその理由はわかりません。


喋りかけたり、叩いたり、蹴ったり、しっぽを引っ張ってみたりもしました。


それでも何の反応も示さないドラえもんを見て


のび太はだんだん不安になってしまいます。


付き合いも長く、固い友情で結ばれている彼らですが


のび太には動かなくなったドラえもんがどういう状態にあるのか十分には理解できませんでした。


ちょこんと柱を背にして座っているドラえもん…。


のび太は眠りにつくことができません。


泣き疲れて、ただぼんやりとしています。


無駄と解りつつ、いろんな事をしました。


出来うること全てをやりました。


それでも何の反応も示さないドラえもん。


のび太は泣く事をやめ、何かしらの反応はないか、ただ黙ってドラえもんを見つめ続けていました。


ポケットに手を入れてみたり、スペアポケットもありましたが動作してくれないのです。


そして、どうして今まで気づかなかったのか


勉強机の引き出し


そう


タイムマシンの存在に気がつくのです。


ろくすっぽ着替えず、のび太はパジャマのまま22世紀へとタイムマシンで向かいます。


これで全て解決するはず…。


のび太はなんとかドラミちゃんに
連絡を取り付けました。


しかし、のび太はドラミちゃんでもどうにもならない問題が発生している事にこの時点では気が付いていませんでした。


いえ、ドラミちゃんでさえも最悪ともいえるこの状況には気が付いていませんでした。


「ドラえもんが治る!」


のび太は嬉しかったでしょう。


せかすのび太と状況を把握できないドラミちゃんは、とにもかくにも20世紀へ戻りました。


しかしこの後に人生最大の落胆と決断をする事になってしまうのです。


動かないお兄ちゃんを見て、ドラミちゃんはすぐにお兄ちゃんの故障の原因が解りました。


正確には故障ではなく、電池切れでした。


そして電池を交換しようとしたその時、ドラミちゃんはその問題に気づいたのです。


予備電池が無い・・。


のび太には何の事か解りません。


早く早くとせがむのび太に、ドラミちゃんは静かに言いました。


「のび太さん、お兄ちゃんとの思い出が消えちゃってもいい?」


当然のび太は理解できません。


なんと、旧式ネコ型ロボットの耳には、電池交換時の予備電池が内蔵されており、電池交換時にデータを保存しておく役割があったのです。


そして、そう


ドラえもんには耳がありません…。


のび太もやっと理解しました。


そしてドラえもんとの思い出が甦ってきました。


初めてドラえもんにあった日の事


数々の秘密道具


過去へ行ったり


未来へ行ったり


恐竜を育てたり


海底で遊んだり


宇宙で戦争もしました。


動物の国にも行きました。


どれも大切な思い出です。


のび太は言いました。


「ありがとうドラミちゃん。ドラえもんはこのままでいいよ。」


のび太小学校6年生の秋でした。










あれから数年後・・・。


のび太の何か大きく謎めいた魅力


そしてとても力強い意思


どこか寂しげな目


眼鏡を触る仕草


しずかちゃんが惚れるのに時間は要りませんでした。


外国留学から帰国したのび太は、最先端の技術をもつ企業に就職し、そしてまた、しずかちゃんとめでたく結婚しました。


そして、それはとても穏やかな家庭を築いていきました。


ドラミちゃんが去ってから、のび太は、ドラえもんは未来に帰ったとみんなに告げていました。


そしていつしか、誰も「ドラえもん」の事は口にしなくなっていました。


しかしのび太の家の押入れには
「ドラえもん」が眠っています。


あのときのまま…。


のび太は技術者としていま、「ドラえもん」の前にいるのです。


小学生の頃成績が悪かったのび太ですが、彼なりに必死に勉強しました。


そして中学、高校、大学と進学し
確実に力を付けて来ました。


企業でも順調にある程度の成功もしました。


そしてもっと権威のある大学に招かれるチャンスがあり、のび太はそれを見事にパスしていきます。


そうです。


「ドラえもん」を治したい


その一心で。











自宅の研究室にて…。


あれからどれくらいの月日が経ったのでしょう。


しずかちゃんが研究室に呼ばれました。


絶対に入ることを禁じられていた研究室でした。


中に入るとのび太は微笑んでいました。


そして机の上にあるそれを見て、しずかちゃんは言いました。


「ドラちゃん…?」


のび太は言いました。


「しずか、こっちに来てごらん、今、ドラえもんのスイッチを入れるから」


頬を伝うひとすじの涙…。


しずかちゃんは黙ってのび太を見つめています。


この瞬間の為、まさにこの為にのび太は技術者になったのでした。


なぜだか失敗の不安はありませんでした。


のび太は静かに、静かに、そして丁寧にスイッチを入れました。


ほんの少しの静寂の後


長い長い時がつながりました。




















「のび太くん、宿題はすんだのかい?」





あの時と同じように、青い空には白い雲が浮かんでいました。





Fin
コメント不可

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