料理完成して直ぐに掃除する
嗚呼、腹が減る。
腹が立っている。
腹が減っていて、尚且つ、腹が立っているのだ。
そして寒い。ぬらぬらしている。
一時間ほど前、うどんを作った。肉たっぷり、肉汁ほとばしる、肉うどんを。
完成間もなくして少しすすった所で、若干の薄さを感じ、味の調整を。
台所に行き、汁を煮詰めて丼に戻し、ゴマを振る。
ゴマは体に良いからね。体に。健康を考えないとね。なんて振る。手が滑る。見事キャッチ!
丼もね、キャッチした指に引っかかったの。
先生、あのね、うどんがね、僕に襲いかかって来たの。
暫し、汁まみれで現実を受け入れる為に床を見つめる。
うん。程よくゴマがまぶされてる…
健康に良さそう。
一声叫び、現実に戻る。ぬらぬらしながら。肉汁まみれで。
黙々と掃除をする。食べたら美味しそう。肉汁がいい感じにとれない。憎たらしいね。肉だけに。
…っていう。嗚呼、腹が減った…
カップ麺があったな、と戸棚を開けて見ると、赤いきつねと、黒い豚カレーがあった…
…またうどんかい!!