( ´Д`)y━･~~
私が好き好んで食べないもの










それは､










苺











そう、ｳﾁは苺農家










物心ついたときから､当たり前のように食べていた｡














腹が減った












と言えば､苺













弁当の付け合わせ















と言えば､苺











というように､季節になると毎日のように食えた







羨ましいと思う人もいるだろう








しかし､こう毎日のように食ってると嫌になる











ﾁｮｺが食べたい子供に､苺ばかり与えられると､さすがに親と言えども殺意を覚える













…とまでは､いかないが､










いうなれば､飽きたということだ｡







しかし､嫁と子供は未だに飽きていないようだ






そのうち､私の様に見たくもなくなるのだろうと思っていた







そんな苺作りも今年で終ると両親が言った







３５年間作り続けてきた苺をこの収穫を終えたらやめるらしい







さすがに寄る年波には勝てぬ模様







家庭の事情もある







私自身ﾚｰﾙから外れてるのもある







だから､いつかはこんな日が来る事はわかっていた








実際､来たら寂しいものだ








まだ､小さかった私が跨げもしないのに無理矢理跨いで敷いている黒いﾋﾞﾆｰﾙを破った事もあった







売り物の苺を友達とﾊﾞｸﾊﾞｸ食って､親父に怒鳴られた事もあった















今思えば､笑える話だ












バファリンの半分が、優しさでできているように














私の身体の大半は苺で形成されていると言っても過言ではないだろう








健康でいられるのも､苺のおかげだろうか







そう思ったら､無性に食べずにはいられなくなった








見るのも嫌だった苺の








改めて､その美味しさに浸った







苺に感謝















そして､育ててくれた親に感謝
















ｳﾁの最後の一粒は

















両親に仲良く食べてもらおう