ワクメンTは運命のイタズラか新手の犯罪詐欺師?なのか?vol.4
70代以上  北海道(道央)
2025/06/03 0:01
ワクメンTは運命のイタズラか新手の犯罪詐欺師?なのか?vol.4
長いようで短い3泊4日のTとの楽しい時間は

あっという間に過ぎ去った。

北海道旅行でのTの希望は全て叶えてあげることは時間的にも不可能な部分があったが

ある程度はクリアできたはずだ。



最終日は

駅までお見送りする為

朝1の電車で帰るTのホテルへお迎えに上がり



駅のお店のお土産屋さんで手を繋ぎながら最後の買い物を2人で楽しんだ。


お別れの時間が迫ってくるにつれて
思っていた以上の寂しさが込み上げ
目頭が熱くなる。



気の強い私は人前では絶対泣かない。
プライドの高い私は人前では絶対イチャイチャしない。


Tは12年の歳月を超えて

私という人間を理解し全て受け入れ
本当の私を引き出し本当の私をも愛した。


お互い既婚、それとは別にパートナーもいながら
それでも
毎日愛してると言い続けた、誰にも理解されないアイノカタチ。




2人で笑いすぎて騒がしくてうるさくて周りの方に睨まれたこともあり、話が盛り上がりすぎてムードぶち壊しの日もあったが


Tは
「りさとsexしないで良かったと思っている。
北海道には、りさをヤリに来たのではなく
りさに会いたくて来たから、それを証明できた」



今回の出逢いは
お互い一生忘れない思い出にと心に刻まれた。





出発5分前。



駅のホームで

沢山の人混みの中にも関わらず




Tは私にキスをして



「りさ、ありがとう楽しかったよ」



と言い残し電車に乗って行った。





電車に乗ったTは

窓越しに私を見ながら満面の笑顔を見せてくれている。


なぜだろう...

次の瞬間
私は訳のわからない感情が込み上げてきて
堪えきれなくなり涙が溢れてきてしまったのだ。


単なる情なのか?
私の内なる秘めた寂しさからなのか?
歪んだ愛なのか?



号泣しながら駅のホームに1人で立って

周りにいた若い女には
ジロジロ見られていたが


そんなことはもうどうでも良く


私の山より高い海より深いプライドを全て捨て

とにかく泣きまくった。


半分以上は自分に酔っているだけだったのかもしれないが
(日常よりナルシスト傾向部分若干有り)


ホームでのお別れのキスは私にとっては史上最高のシチュエーションであった。





そんな私を目の前に   

電車の中のTはデカい煎餅を食べながら

私に訳のわからないジェスチャーをしているのだが
さっぱりわからず

それは
後から聞くと、その煎餅を半分こにして食べるか?と
いうのを身振り手振りで伝えたかったようだ。


それは
お別れ直前までのTの優しい気持ちからだとは思うが



出発2分前でそれはあまりにも
ふざけすぎではないだろうかと思うのは
私だけだろうか??





発車の合図とともに電車が動き出す。





私はTが見えなくなるまで 

電車が見えなくなるまで

ずっと
お互い手を振っていた。




Tはまた北海道に来るよと言っていたが

私はたぶん
これが最初で最後だろうと思いながら....

富山は遠いなあとつくづく思い


誰もいないホームをゆっくり歩き始めた。


4日間ずっとTと一緒にいたので

まだそばにいるような気がして

ふと振り返ってみたが


もちろんTはもういない。


12年間メールだけの繋がりで
12年目にして初めて会った2人の出逢いは

あまりにも強烈で刺激が強すぎて

未だ夢を見ているかのような

放心状態に入る私である。





嵐のように現れて嵐のように去って行ったワクメンT。


オレは詐欺師じゃないよ、恋泥棒だよと
なんだか古くさい事を言われ続けていたが


実はその通りだったのかもしれない。

彼のその温かい包容力ある人柄と逞しい身体と端正な横顔に
期間限定で惚れていたんだと思う。

とにかく私は


この4日間見事に可愛い女を完璧に演じた。




駅のホームから改札を出ると
とりあえず理性を取り戻し

そのまままっすぐジムへ向かって

自分を鍛え直す為に
またいつものトレーニングに励む。




それから2か月が経ち....


















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