接待の花
上司に連れられ、クラブで接待。
あまり噛み合わない上司なのだが、会社の都合上しかたない。
上司もお得意さんも、個々に女性と話すのが好きな為、気を回さずにすむから楽な事この上ない。
お開きまで、ただいれば良いだけだからね。
各人に女性が付き、周りは話し始めてる。皆さん、笑顔でご機嫌なようだ。特に動かなくても良いだろう………。
なんて、様子を伺いつつグラスを舐めていると
「不思議な方ですね」
私に付いた女性が言う。
気を引こうと、見抜いた風な事を口にする女性もいる。
青臭い駆け引きは嫌いだ。
だけども、その言葉が本心なのか、チープで青臭い駆け引きなのかは、その後の言動に現れる。
り「そう?」
女性「はい……」
り「どこが不思議なのかな?」
女性「雰囲気が……」
り「雰囲気ねぇ……」
女性「眼も……」
り「眼?」
女性「何も見てないみたい……」
り「フフフッ(笑)見てないかぁ……」
女性「なんか……その笑顔が寂しそうなんですよ……」
感受性が人一倍強い方なのか、余程、人生経験を積んできた方なのか……。
昼間に出会っていたら、惹かれていたかもしれないな……。
コメント
2011/12/23 7:12
1. 夜に出逢うから
ひかれる時もあるよね
返コメ