バラのない花屋
まるで、引き波の様にスーッと感情が収まっていく。
これはもう、台風みたいなもんだ。
ほっとけば、いつかは過ぎ去る。
穏やかになって、軽く一杯引っ掛けてきた。
何だか、切なくてね。
ふと思い出した
「バラのない花屋」
最終回の英治と美桜のやり取りが、脳裏に焼き付いている。
英治が自分の誕生日を祝ってもらっている最中に、その場を離れようとする。
でも、英治がその場を離れようとするであろう事を見越していた美桜が、英治の腕をつかみ、諭す。
なぜ、英治はその場を離れようとしたのか、その心中を理解できる人がどれ程いるのだろう………。
また、美桜の様な女性がどれ程いるのだろうか………。