お気に入りの詩集
純粋だ………。
こんなに純粋なじぃちゃんになりたい……。
あぁ………。
宇宙一大きなダイヤモンドはまた、冬までサヨナラだ。
そう夜空を見上げて寂しく感じ、目を伏せたら足元に、花開く前のチューリップが。
こんな雑草だらけのフェンス越しになぜ?
誰かが植えたのかな?
寂しく感じた
心の隙間を埋めてくれた。
………と、詩集にほだされ、
ロマンチックな物思いに耽っていたのも束の間。
ガッシャ~ン!
携帯ピコピコしながら自転車を走らせていた女性が、縁石に接触&横転&………目の前。
(あ~あ~………
これが現実だよなぁ~………)
と、思いつつも、
り「大丈夫?」
女性「すみません!」
(何で謝る?動揺してるな………)
り「チェーン外れちゃったね。
ちょっと待っててくれる?直そうね」
女性「すみません……」
(謝るの癖なのかなぁ…)
り「うん、直った。じゃ~ね」
女性「ありがとうございます」
(動揺してただけなのかなぁ)
現実は~こんなもんさぁ~と、家路につくのでありました~。