賽の目
30代半ば  東京都
2012/06/04 1:24
賽の目
賽は投げられた。
右と出るか、左と出るか、
はたまた、想定外の目がでるか。

社長との根比べでは、とうに勝ちをおさめた。

それは言葉にしないまでも、180゚方針を変えた事で、心中を察する事ができる。

約2年も前に私が指摘した問題を、問題視出来なかったのだ。

今、この事を口にしては野暮だ。それに、自尊心をえぐってしまう。





















はなから、私は根比べをしていた意識はない。

そうなる事が解っていて忠告はしたが、相手はそこまで見えていない。

決定権は相手が持っているのだから、見えていないものは受け入れられない。

なら、そうなるまで何をどうしたところで響く事はない。

だから、こうなってしまうまで、沈黙を続けたんだ。

もう、哀しく思う心も通り過ぎた。

















「後悔、先にたたず」
あの人の心の内は、哀しさ・悔しさ・憤り云々。

心の中は諸々の感情が渦巻き、頭の中は目まぐるしく数字が並んでいるだろう。

でも、私は後悔する事がない。

それは、その答えも持ち合わせているからだ。

















誰も見えていなかったんだ。

だから、誰にも口を開かなかっただけ。

孤独は哀しい事でも何でもない。

多くの人間は、精神的孤立を感じた時に苦しむのだ。

ただ私は、その「多く」の中にも入らない。

















もう、何なんだろうな………。

男は~・女は~、といった二元対極なものの捉え方や、のっけから本質を考え始める発想やら………。

そんなんじゃ、何にも見えないのにね………。














とりあえず、あとはどうなるかだなぁ。
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