…。
良い夜だよ…
ヒンヤリとして風もなくて…
車も面白かったんだ…。
でも、単車に戻ってしまったよ…。
あの頃と求めているものは
変わったんだよ…
でも今は、何を求めているのか
解らないんだ…。
自分の単車が走っている
音しか聞こえない。
街路灯もなくてさ。
前はテールランプもなくて、
ヘッドライトが道を照らして、
ずっと続いてるんだ
走っているのは僕1人だけ。
いつも思うんだよ?
何で走ってるんだろう?
何を目指してるんだろう?
ってね…。
真っ暗で、何にも音がしない
道路の真ん中で、単車に股がったまま、
エンジンを切って目をつぶって、
夜空を仰ぎ見るんだ。
運が悪ければ、大型トラックに轢かれるよな…なんて、どうでも良い賭けをしたりて…。
うん…迷惑だね…。
今はただ、見えるのは星だけ、
聞こえるのは波音だけの、
真っ暗な砂浜が必要みたいなんだ…。
行ってきます…。