桃色クリスマス
わたしは失恋が、人として成長出来るかどうかの「機会」だと思う。
苦しむのは、それだけ相手に対して想い込んでいたから。
苦しまないのは、その逆だ。
ただ、その期間がどれだけ続くのかは、自分で決める事。
答の無い問題の答を考え、求め続ければ永遠と苦しむだろう。
答を探すのではなく、答を決めなければいけない。
半年前、友人が恋人と別れた。
5年程の交際で、本人も含め、結婚も近いだろうと誰もが思っていた。
別れた訳を今でも口に出来ないでいる。
幼い人ではないから、その訳が不義不貞等の下らない問題ではない。
また、後ろめたい事でもなく、口に出来ないという心の内は察する事ができる。
某か、二人にしか解らない問題があったんだろうね。
別の友人がその友人に女性を紹介した。
その帰りに送って行ったそうだ。
翌日、女性はそのお返しに、手土産を持ち、お礼を言う為だけに会いに来たそうだ。
話を聞いているだけで、何とも心地の良い関係だろうと感じた。
でもね………友人は逃げ腰。
「別れたばかりで、まだ気持ちが………」
「好きになってもいないのに、失礼じゃないかな………」
「どうすれば良いんだろ………」
進みたいのにすくんでる。
「大丈夫、大丈夫。何も問題ないよ」って、背中を押して上げました。
そして、今日、初デート。
何だか、親心で気が気でないです。
上手くいけば良いな。
二人とも似た者同士で、真面目で礼儀正しいから、打ち解けるまで時間が掛かりそう。
でも、それで良いんだ。
じっくり、じっくり、雪が融けるようにね。
その後に、春はやって来るんだから。