腹が弱い所だけが親父譲り
40代前半  群馬県
2020/06/30 10:42
腹が弱い所だけが親父譲り
母は右目に血が溜まっているらしく、一時的に(という風に診断されたらしいが、どうだか)著しく視力が低下していて車の運転ができない。
しかし今日は他の病院でなにがしかの検査があるとの事で母を病院に送る。

自分の分しかマスクを持っていなかったので病院内のコンビニでマスクを購入する。コレを病院の入り口で待っている母に渡そうとしたのだが、入り口には警備員の男性しかいない。

また勝手に歩き回っているらしい。
中に入らずに待っていてくれと言ったのに。

入り口から入ってすぐの受付に目をやると、マスクをしていない高齢の女性が目に映る。
赤い線の内側で密になっているが、気にもしていないだろう。

母にマスクを渡すと、検査の場所が分からないから付いてきてくれと言われる。
俺だって知らないので窓口で尋ねる。
どうやら角を曲がってすぐの所らしい。
一本道で迷子になられても困るので付いていく。
20秒も経たずに目的地に着く。胃カメラだ。

車で待っていると告げ、歩きだしてすぐに腹が痛くなる。
目の前にトイレがある。入ろう。

スッキリして車に戻ると、車の鍵が見つからない。
マスクと缶コーヒーが入っているビニール袋にも鍵は入っていない。
トイレかな?
トイレに戻って鍵を探し始めるが、どうもさっきと造りが違う。
小便器が無いのが令和なのかと思ったが…

!!!!!

俺は女子トイレでう●こをしていたのか?なんだかピヨピヨ言うトイレだなと思っていたが…
汗が噴き出す。

そうだとしても俺がトイレに行く訳にはいかない。
事情を話せばなんとかなるはずだ。

総合案内の女性に声をかける。

「あの~すみません、さっき母が迷っちゃうかもしれないから付いてきてくれって言うんで、そこ曲がった先の…内視鏡って言うんですか?そこに母を送った後に腹が痛くなってトイレでう●こしてきたんですけど…」

やたらと早口だったので断片的にしか聞き取れなかったのだろう。
トイレはご自由にお使いくださいと言われる。

「いや~、トイレでう●こをしてきたんですね。そしたらどうも女子トイレだったっぽいんですよ。そこに車の鍵を忘れたみたいなんです。女子トイレだって気付いちゃった以上、取りに行く訳にもいかないんじゃないかな?って思って、どうしたもんかと困ってるんですよ。」

それはお困りですねとトイレに向かってくれる。
俺も付いて行き、鍵を受け取る。

「いや~助かりました。どうもありがとうございました。」
気を付けてくださいねと言われると思ったが、会釈をしてもらうに留まる。

間違って女子トイレでう●こをする奴なんて不審者だしな。関わりたくないだろう。

なんともアホな事をしてしまった。

超腹が痛くても、トイレは男女どちらか見極めよう。
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