「今夜、エロ活をします。パンツを見るだけですが、デカケツが好きな方なら満足して頂けると思います。」

男じゃないだろうな？なんて穿った見方をしてしまったが、どうやら本当にケツがデカい女性のパンツを見せて頂ける企画のようだ。参考画像が付いている。
心の底からありがてえ。

詳細を聞いてみると、なんと自宅から徒歩5分の場所ではないか!
今日のラッキーアイテムが猫だったので、お気に入りのカリン様のTシャツを着ていくとポストする。
コレなら目立つし、相手方も気づいてくれるだろう。

…と思っていたのだが、どうも目立ちすぎたらしく、スマホを手にした体格のいい中年男性から声を掛けられる。

「居た？」
「何組かカップルは居るようですけど、特徴が一致しないですね。」
「あのミニスカートは？」
「若いですね。違うと思います。」

こんな感じで一瞬で打ち解けてしまう。
ほかの場所を探しに行くと伝え、その場を後にする。
…が、それらしき人は見当たらない。
釣られたか？いや、待つべきか？などと考えながらトイレに向かった所で特徴が一致したカップルを見つける。
体型もピタリ。白いミニスカートが眩しいぜ！

さて、見たい人が居るよとアピールしつつ、彼女らの先回りをしようとしたのだが、さっきの中年男性!
俺の先を行っている。
露出は一般の方にバレたらやめます。という事なので迂闊には動けん!
後ろを付いていったら帰ってしまうかもしれない。

参ったな。場所を絞ってワンチャンスに賭けるか。
さらに先のポジションを取るとしよう。

…10分ほど待っていたのだが、誰も居ない。
探し回れど誰も居ない。

トイレから出てきた先程の中年男性から声を掛けられる。

「見えた？」
「いえ、最初に姿を見た時だけです。もしかしたら違う人だったのかも？」
「来てすぐに見せてくれたんだけどね。人がいっぱい来ちゃったから、もう帰ったよ」

なんと!?自重した俺がアホじゃないか!

どうやら彼も不完全燃焼だったらしく、少し話をしようという事になった。
何を見てここに来たか、どんな集まりに行ったことがあるか、コロナは嫌だよな。

コロナの話が出た以上、もう互いに得ることは無さそうだ。
眠いので帰ろうとした所で、隣の市で窓見せをするカップルが居るという情報が飛び込んでくる。
この時点で午前1時を回っている。
近距離で立て続けにイベントがあるのは珍しい。

車を出してくれるというので、名前も知らない彼の車に乗せてもらった。
俺まで連れて行ってくれるとはありがたい。

パンツを見られなくて落胆していたのに、まさか人のセックスを見られるかもしれないとは。
もう得ることは無さそうだ、とか思って申し訳ない。
道中のコンビニでジャスミン茶まで買ってもらったぞ。聖人か?

場所などの詳細を書いてしまうと相手方に迷惑がかかるかもしれないので割愛するが、俺は5分ほどしか見えなかった。
見せてもらえるだけありがたいのだが、中年男性が見ているのを待っている間にYouTubeを見ていた時間の方が長かったのは何とも…

最後に中年男性とカカオのアドレスを交換して、混浴ワニ行脚する約束までしてしまった。
エロパワーはおっさん同士の絆をも作ってしまうのか。
名も知らぬ中年男性が相棒に昇華しようとしている。

昨日の事なのだが、パンツを見に行ったはずが、なぜこうなったのか？
多少なりともカップルのセックスを見られたし…と思ったが、前戯しか見てないぞ。
まあ、いいや。