握手会の帰り道
40代前半  群馬県
2016/01/11 2:13
握手会の帰り道
握手した時の感触を覚えていない。
だが、待ち時間の長さを補って余りあるほどに幸せな時間だったのは間違いない。

乃木坂の面々はマスクをしないで素顔だったが、風邪の菌やウィルスなどは大丈夫なのだろうか?
少しだけ疲れを感じながら思う。

ちょっとした探求心から入ってきた時とは違うゲートから外に出る。
高架通路を渡って広い道路の反対側へ。
駐車場がある。車でも来られるのか。
どうやらメッセではなく、イオンの駐車場らしい。

イオン!?

海浜幕張駅からの道中にイオンは無かったはすだが…
道を間違えたかな?
人の群れに付いてきたのが間違いだったか。
まあいい。引き返さずとも道はあるはずだ。

幹線道路と思われる道沿いを歩いていると、地元では見られない巨大なビル群と共に、これまた地元では見かけない大きな歩道橋にぶつかる。
渡るべきだとは思うが、今一つ自信がない。
満を持してナビを起動する。
南東へ1.5㎞。
思えば遠く来たものだ…
メッセから海浜幕張駅まで1.5㎞もないよな?

まあいい、歩こう。
珍道中とはこういうものだ。

大きな歩道橋で幹線道路を渡る。
普段の生活では絶対に無いことだ。
歩道橋の上から見る街並みはとても綺麗で、都市部へ来ている事を実感する。
子供の頃に母の実家の裏山を探検した時に感じた、なんとも言えない高揚感を得るのはなぜだろう?
単純にテンションが上がっているからかな?

ちょっとだけ早足。
すれ違ったご婦人が急に小走りになったのだが、俺って不審者か?

歩道橋を降りてビル沿いを歩く。
これも俺の人生の中では特別な事だ。
街灯に照らされるだけで、こうも感動できる。
握手会終わりのハイテンションのおかげなのだろうか?

メッセを出てから約50分程で海浜幕張駅に着く。
謎の高揚感を得た楽しい時間だった。

来た時と同じ路線で帰る…つもりだったのだが、快速列車に惑わされる。
これに乗っていいのか?
携帯とにらめっこをし、お墨付きを頂く。

南船橋駅で乗り替えの電車を待つ間に夕食を済ませよう。
駅と言えば立ち食いそばだ…と思ったのだが、見当たらない。
今の時代に立ち食いそばは無いのだろうか?ささやかな抵抗とばかりに座ってうどんをすする。
食べ始めたところで、ソースカツ丼セットが600円であることに気づく。
こっちにすればよかった…
まあいい。
うどんを目一杯味わうとしよう。
しかし、駅で食べるうどんは何故こうも旨いのだろうか?
水と間違えてコップに注いでしまった蕎麦湯を飲みながら考える。
ふと、震動を感じる。
地震ではない。
どうやら、考えている間に乗るはずの電車が頭上を通過してしまったらしい。

ミスった…
これでは手早く食べられるうどんを選んだ意味がない。
まあ、旨かったのでよしとするか。

急な腹痛で電車をもう一本のがしてしまうが、俺も最高の一本を出したので引き分けとする。

その後の乗り替えはスムーズに行えたので問題なく自宅の最寄り駅で下車する。

駐車場に停めた車に乗り込み、キーを回したところでワイパーに紙が挟んである事に気づく。
どうやら、月極の人が停めるべき場所に車を停めてしまっていたらしい。
こういう事が続けば日極めでの駐車場の利用を取り止めにするとの事だ。
これは申し訳ない。

最後にミスをしてしまったな…反省。
反省しながら思い出したが、街並みの写真を撮ってくればよかったな。

次回は忘れずに写真を撮ろう。
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