あしかがフラワーパークに行く
40代前半  群馬県
2016/01/11 20:06
あしかがフラワーパークに行く
関東三大イルミネーションに数えられている施設が近所にある。
その事実を知ってからというもの、行ってみたいと思う気持ちは日に日に増すばかりだ。
しかし、一緒に行く相手もいない。
こんなところに友人や同僚を誘えば、誘った時点でホモキャラが確立してしまうだろう。
それは避けねばならない。

このサイトで一緒に行ってくれる女性を募ってみたのだが、誰も相手をしてくれない。
泣くぞ( ;∀;)

泣いてばかりもいられないので、ひとりで行く事にする。
no more tears。
既に涙は枯れ果てている。

あしかがフラワーパークでは昼の部と夜の部の2部に分かれていて、それぞれ入場料が違うらしい。
イルミネーションを見るため、夜の部で入場する。
付近の道は渋滞するとの事なので早めの到着を心がける。
時刻は17時30分を少し回ったところ。
それでも最寄りの駐車場は一杯だ。
薄暗いとはいえ多少離れていても人の顔を認識できる明るさだ。
恋人たちのスポットに単身乗り込む漢のツラも認識できちゃうんだよね…。
石ころ帽子でも被りたいところだ。

no more tears
今日のスローガンが勇気をくれる。

外からでも視認できたが既にイルミネーションは点灯しており、これから始まる楽しげななにかを予感させる。

楽しげななにかの中に、むさい男がひとりはよくない。暗くなるまでトイレに隠れる事にする。
スローガンも無敵ではないからだ。

売店近くのトイレの個室にて麻雀アプリに没頭する。
いつものように半荘戦。
負けたのを配牌のせいにして、とりあえず手を洗う。
トイレに隠れて麻雀などというアホな行為から足を洗うべきだとも思う。

手を拭きながら外に出ると、空の暗さも相まってイルミネーションは幻想的と呼べるものになっていた。
使い古された表現だが、他に言葉が見つからない。

春には空一面を紫に彩る藤棚も、今は人工の光で周囲を照らしている。
時間の経過と共に色が変わる仕組みらしい。
ふと、暖かい気持ちになる。
人工の光でも人の心まで照らすことができるらしい。
奥の方に三色のツリーが見える。
トイレで求めていた三色はここにあったのか。お粗末。

暖を取るために売店でラーメンを注文する。
売店の周囲にはテーブルと椅子が設置されていて、ストーブにも火が灯っている。
一帯をビニールシートで覆われているため、風は入ってこない。
この時期この地域特有の強風である赤城颪は吹いていないが、ありがたい配慮だ。
周りはカップルや家族連れだらけだが、ひとりで中心のテーブルを陣取る。
孤独なグルメだと言えよう。

食事を終えて園内を歩いていると、なにやら音楽が聞こえてくる。
童謡だったろうか?曲名を思い出せない。ふと目をやると、ライトで描かれた田舎の風景のようなものが見える。
曲が変わると、つれて田舎の風景も姿を変える。
大きな桜の木。
釣りをする少年と鯉のぼり。
満天の星空は天の川だろうか?
どうやら日本の四季を表しているようだ。
こんな仕掛けもあるんだなと感心しながら歩けば、もう園内を一周してしまったらしい。
多少の名残惜しさを感じつつも、また来ればいいと考え、フラワーパークを後にする。

この時間でも来園する為の車は長蛇の列だ。
佐野のスーパー銭湯にでも寄って帰ろうか。
コメントする

…━…━…━…

無料会員登録はコチラ

…━…━…━…