一応IT業界にいるということでホットな話題についての書籍を読んでみた

この本を読むまでの自分のAIに対しての認識としては大きく２つあった

１つは約半数の仕事が機械によって代えられるということである。文字通り今まで人の手で行なっていた仕事(銀行窓口やコールセンターなど)が機械化されて無くなってしまう

もう１つはシンギュラリティ(技術的特異点)を迎えるということ。これはどちらかというと他人からの意見であって、AIが自身の能力より0.00001%でも上の能力を持ったAIを作り出せるようになった瞬間を指す

これらの認識しかなかったが読んでみると全く事実は異なっていた

まず機械化で無くなる仕事について。これは概ね当たってはいる。無くなる事はほぼ明確ではあるがそれによって失業者が増えるのは間違い。2000年の歴史を見る限り、仕事が無くなった後はまた別の仕事が生み出されるようになっている。これは歴史が物語っているとしか言いようがない

そしてもう一つのシンギュラリティ。これは起こらない。何故なら人間が認知している事をAIが認知出来ないからである。詳しいことは割愛するが、AIの出した結果についてNoが出せるのは人間だけであるからである

これらを踏まえると、AIを扱う仕事は減らないように思う。何故なら導き出された答えを確認する必要があるからだ。その正誤判定が無くなる事はない。無くなった時は人間が「思考する」事を放棄した時だろう