現在-進行形 11
70代以上  新潟県
2014/09/13 19:54
現在-進行形 11
彼女が来ないので浴室を出ると、
吊られたロープや道具を見てポカンと立っている彼女がいた。

私はバスタオルを手に近づいた。

「早く拭きなさい。風邪引くぞ」

「ありがとう、御座います」

まだぎこちない言い方だ。

「いつの間に?」

「A子が闘っている時だ」

「……?」

「さぁいいから早く身体を拭きなさい」

「はい」

声に甘えと期待が混じっている。

私はソファーに座り見ていた。

「そんなに見られると恥ずかしいです」

「排尿まで見られてまだ恥ずかしいのか?」

赤くなり後ろ向きで拭いている。

が、先ほどの大きな姿見を思い出したのか鏡の中で目が合うと脱衣場に逃げていった。

少しからかっただけだ。

恥じらいを無くした女性はSの興味を半減させる。

「拭き終わったらベッドに行きなさい」

私はバッグから残りの麻縄の束を持ちベッドの中央に座った彼女のところへ。

麻縄は縛られた事の無い彼女に縄の匂いや感触を肌に慣れさせるため手に持たせた。

彼女は匂いを嗅いだり、腕に這わせたりしている。

「どんな感じだ?」

「これが麻の匂いですか?独特の匂いですね」

私は一つの束を持ち、彼女の全身を愛撫する。

時々ピクっと身体を振るわせながら縄の感触を楽しんでいるようだ。

束で尖り始めた乳首をサラサラとなでる。

「ん……ン あぁぁ………」

縄で初めて吐息を漏らす。
相性が良さそうだ。

薄目になりトロンとした目になっている。

彼女の耳元で

「縛るぞ」

と囁く。

それだけで身体を震わせ

「はい、お願いします」

と背筋を伸ばした。
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コメント

[退]
60代前半  神奈川県

2014/09/14 3:34

1. 縄の味を覚えたら…もう戻れないよ…

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