もう
20年くらいまえの出来事。


私はコンパニオンにバイトをしていた。
思えば
これが
お水の花道のきっかけだったんだよね。

コンパニオンは、会席の2時間。
いい、お金になる。

延長があるとさらに増す。



その日は
３人。


私を含めて３人。

あまりガラのいい客ではなく、
どこかスケベだった。


リーダーのスカートの中に顔をつっこんだりしていて、
カラオケの歌本で
ぶったたき
救助したり

まあ
それでも
なんとかごまかし、機嫌をそこねることもなかったのだが。


この
リーダーが
厄介だったのだ。

普通は
2時間経った9時くらいには
それぞれ帰宅するのだが

その日は

延長がはいったと


私はガラの悪い客のうえ、スケベだったから
ひとりだけ
拒否して
かえるつもりでいた。

もう。３人で50000円で
うけちゃったのよ。

なかに指をいれたり
そういうことは
しないから


はあっ？

私聞いてませんけど


だんこ、、拒否！

だけど
結局

行かなきゃならなくなり

リーダーに

私はスーパーにはならないからと
念をおし、
その条件で
行くことに


幸いなことに

そな会席のなかの
いちばん
お偉いさんの社長さんに
私は気に入られていた。


事情を察し、

キミはボクのそばにいてくれるだけでいいから。





したの
スナックみたいな
場所にいくと

ディープキスや

結構な絡みがあったが

私だけ

その社長とおしゃべりの相手をしていた。



社長だから


なにか言いたくても言えない。

でも

いゃ～な
視線を感じた。




なぜ、

私だけなにもしない？

３人でというハナシだろーが。



社長がフォローして
私をまもってくれる。



まあ、よく
無事でいられたと

いま思うと

ドキドキなことだけど


リーダーから支払いに

私は10000でいい？

と言われて了承したのだが、


やっぱり、お偉いさんの
お気に入りは
最強だなとしみじみ感じた。





それいらい、
私はコンパニオンをやめた。


断りきれない、リーダー。
まもりきれないリーダー。

なあなあな会社。


あとで
もんだいが起きる前に

20000円で
キスしたり
さわられたり
仕事とはいえ、
割り切れない。

いろんな思いがあった。


私以外のふたりは
やっぱり、お金がほしいのだなと
お金のためなら、カラダがはれるのだと


事なきにいられたのは
社長さんのおかげだったな。



そんなことを
思い出したのは

その
リーダーだった彼女が
今日は
店にきてくれて。



そんな事、思い出したのでした。