ｷﾝｸﾞﾁｮｺの思い出｜ワクワクメール

ｷﾝｸﾞﾁｮｺの思い出

鹿児島ではお馴染みの｢ｷﾝｸﾞﾁｮｺ｣

大きいﾁｮｺではありません｡

普通のﾁｮｺｸﾘｰﾑのはいったﾁｮｺﾚｰﾄかけのﾊﾟﾝ｡
ｺﾝﾋﾞﾆに似たようなものがあるけど
ｷﾝｸﾞﾁｮｺではない｡

鹿児島でしか買えない｡

今では
ﾎﾜｲﾄｸﾘｰﾑ
ｲﾁｺﾞｸﾘｰﾑ

なんだか種類が増えてきてるけど

元祖ｷﾝｸﾞﾁｮｺ
には
かなわないのだ｡

私にとっては
ｷﾝｸﾞﾁｮｺは､
大人の恋の味｡

６歳年下の彼は
ｷﾝｸﾞﾁｮｺが大好きだった｡
痛いの大嫌いだったから
高身長でｲｹてたのに
笑うと歯はﾎﾞﾛﾎﾞﾛだった｡
時々こぶとりじいさんのように腫らして
かたくなに歯医者を拒んでた｡
それでも朝食､おやつは､飽きもせずｷﾝｸﾞﾁｮｺを食べていた｡

彼が茨城に行き､私達は遠距離恋愛ﾃﾞﾋﾞｭｰした｡
不倫と遠距離と職場恋愛はご法度だと思ってた私が､職場恋愛から遠距離に｡

彼が
鹿児島を離れて
最初のﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝ｡
ｺﾝﾋﾞﾆのﾊﾟﾝの届く時間帯を見計らって
可愛くﾗｯﾋﾟﾝｸﾞしたﾁｮｺの角に｢ｷﾝｸﾞﾁｮｺ｣をしのばせた｡

鹿児島から3日
私のあまｰい想いは
彼に届けられた｡

3日めの夜､
｢わあっ､ｷﾝｸﾞﾁｮｺだあ｡おまえ､最高！｣

年下の彼に
きゅんとときめいて｡

あの日から３年
彼の隣には別の女性が。

そんな
ｷﾝｸﾞﾁｮｺを見るたびにせつない恋心を思いだし

つい､やけ食いしてしまいます｡

彼のこんな大好物を知ってるのは
薩摩おごじょの特権だい！