とにかく
一言、一言
つっかかる。


へんなお客さん。

まあ 苦手な部類。



どこかで私を見たことがある

普通は
「あらっ、覚えていてくださったんですか？」

とか、

前にいましたからで
話が続くんだけど。


まあ、

とにかく
いちおう

「再会」ということで

「いらっしゃいませ。いただきます。」
無難な挨拶をしながらドリンクをいただいた。

「恋桜です。宜しくお願いします」



普通にご挨拶。







したつもりだった。


「宜しくお願いしますとはどういう意味なんだ？宜しくってなによ？」


「お見知りおきをとか、これからもご贔屓にとかいろいろひっくるめてかなあ」 私の心の声

こういうお客さんには、ヘンに答えるとややこしくなる。


なので
「つい、宜しくと言ってしまいましたが、なんてご挨拶したらいいんですか？」と
逆に 質問する作戦にでてみた。




「宜しくというのは






クダグダ×たくさん」




結局、なに言ってるのか本人も私もわからない。

とにかく、つっかかりたいだけなのだ。


桜という字は、貝をふたつに女と書いて「櫻」と答えたほうが印象に残ると前にお客にきいたことがあった。


字を聞かれたので答えると

だいたい木へんに貝なんてありえないんだ。
そんな名前つけるな！

本名じゃないだろ？




なんであなたに本名を教えなければならないんですか？


と言いたかったが


「同じ名前の子がいて、ホラ、色々あるんですよ」
と
なんとか
その場をしのいだ。



この人の連れは

もう
エッチネタオンリー。



自分から女を誘ったことはないが、むこうからおねだりしてくる。



願望ですか？(笑)←心の声

「オレのテクニックで女はヒクヒクして震えが止まらなくなる」



あーそうですか←心の声



「寒かったんじゃないですか？」





酔っぱらいの相手は修行がいります。