今夜のお客さんは
嫌な予感がした。

やたらとボディタッチ。

タッチされて
平気な客と虫酸がはしる客がいる。
当然後者。


「こういう店で働いてるんだから、ちったーサービスしないと、金もらってるんだから」

サービスを勘違い。


「そんな店じゃないですから」

笑ってごまかす。


「おまえにディープキスしてやる。無理矢理したら、やらせろ。」



はあっ？

たとえ冗談で、言うだけにしても
怒り爆発しそうだったが


抑えて抑えて

必死で抵抗しようと試みたが、 そういう客には
通用しないから


理由をつけて立ち上がろうとした。

その時、


乳房を揉まれ、…

服のうえからとはいえ、
限界だった。

手が勝手に
その客の頭をたたいてた。


女に手をあげられたことに腹をたてた客は
いきなりポットをふりかざした。


私にかけるの？
自分で
お湯の滝にうたれるの？


お客さんに手をあげることは
やっぱり よくない。

でも
限度がある。

すぐに
出前のラーメンが届き
食欲に負け、ラーメンを食べ始めた。


そして


席をかわり

私はあえて普通に振る舞った。

帰りも何事もなかったように送った。


酔っているから？


スナックに勤める私は
触らせることがサービスだとは思わない。
「楽しませる」

お客さんによっては
愚痴を言ったり、バカを言い、うさをはらしたい人

みんなそれぞれ。


「また、くるよ」
と 喜んでもらえることが
私の仕事。



わくわくで
日記にして
私のうさも少しははらされたけど。