彼は


私の手を




自分のソコに




そっと







ソレは




ピンと張った




先っぽが





なんだか

気持ちよかった。








初めての感覚。




こんな感覚のモノは
初めてで

私の中の
女の本能が目覚める予感がした。


「これ、愛撫すると最高なんだよ」

これって愛撫するの？
愛撫に使うものだったの？

質問連発したい心の声をおさえ

私は彼のされるがままに身を任せた。




てのひらでなく


手の甲で



ソレを確かめてゆく…。






「俺のは筆と一緒なのさ」











筆下ろし

と



呼ばれる言葉は



こんな場面でも使われるらしい。





女性を気持ちよくさせるために
世の中の男性は
努力している



そんなこと
考えたこともなかった


だいたい、そんなの自然にまかすのが
いいに決まってる。



大好きな相手に気持ちよくなってほしいから
一生懸命 ヤル
なら 大歓迎なのに。



さて


身長182もあるお客様。

前の日記で
分数を
私に教えてくれた、元現場監督で 現在プー太郎
だと 自己申告。


鼻の下とアゴヒゲ
が
中途半端な仙人みたいだった。

飲み放題の焼酎をロックで口に運ぶ。

鼻の下の髭に
水滴が水玉になって
残るのが
やたらと気になった。

「髭は二十歳の頃からずっと」


理由は


女性にモテるため


髭は
エッチのときの
小道具なのだと
自慢気に言った。





触ってみて








彼は
毛深いが
柔らかくて 筆のような感覚をもっていた。




男性は


これだ！


と思う
自分の身体の一部の秘密兵器をみつけたら
必死で
女性のためにつくすのかもしれない。


でも


女性を代表して言わせてもらえば



エッチにもっていくためには

ひとりの女を
落とさなければならない。

「この人に抱かれたい」
と
思わせなければ始まらない。


髭が
そそるから

なんて 髭フェチじゃないと
私には考えられない。
愛撫されて
気持ちいいかどうかは
試してみないとわからない。
髭に

こだわるよりも


自分磨きにこだわってもらいたい。


男性すべて
女性にも言えること


清潔感がなかったら
先に進まない。


髪は延び放題。
見た目が
なんとなく不潔で
若くても加齢臭がする。

一目で独身を物語ってる男性はモテない。


髭を大事にする前に床屋に行ってください。

そして

彼は
歯が ほとんど抜けて
スカスカだった。
たぶん歯磨きも歯医者も
縁遠く思えた。


みてくれの悪いお笑い芸人は、女を口説くのに
退屈させないようにがんばる。
みてくれのいい男性は
がんばらなくても、女がついてくる。


結婚するなら
優しくて
みてくれじゃなく
清潔感があれば
楽しい人がいいなあ。