逝かせていただきました。

歩いてた

ただひたすら

ただでさえ運動不足で
昨日健康診断の結果をききにいったら
悪玉コレステロールが増えているとのことで
卵の摂取は控えるようにと言われた。
それと運動しなさいと

運動なんて
なかなかしない。

ふと気づいたら

私は
森山未來と並んでいた。

あるドラマから
私は森山未來が好きだったから

ところが森山未來はスナイパーで
なんだか追われていた。

遠くのほうで見ている私の前でいとも
簡単に
殺られてしまったので
拍子抜けしていると

金髪のお姉さんと
藤井隆が
私をめがけて襲ってきた。

なんだかわからないけど
私は逃げた。

これが運動よ

と言わんばかりに健康診断をした医師に胸を張って言ってやりたかった。

私は運動神経が弱い。
運動音痴だ。

あっという間に捕まった。

私じゃ
任務の対象にもならないらしく
次の獲物を狙い始めた。

次の獲物は
知らない人だったけど

ターミネーターのように強かった。

ついに
ターミネーターが力尽きると
私を再び狙ってきた。

いままで放置してきたのにだ。

はあっ？
つっこみどこれ満載で
茶々を入れたかったが、そんな余裕もない様子で
私は、遅い走行で
ひたすら逃げるしかなかった。

なぜか、断崖絶壁で
追い詰められて
サスペンスのクライマックスシーン…

ここで
刑事が来るのね

と期待してたら

運動神経の鈍い私は
断崖絶壁を落ちてしまった。

話が違うじゃない？

ヒロインは死なないのよっ

と涙が
棒アイスのように流れていった。

海のなかでは
私は海猿の伊藤英明か、海物語のマリンちゃんみたいにかっこよかった。

どんどん逃げて

金髪の人魚のような追っ手もうまくかわしていった。

家政婦はみたの市原悦子が途中の休憩室らしい扉の奥で
お茶をだし
大きなスクリーンに映し出される

金髪のお姉さんを
説明する

なかなか捕まらないのよ
あなたも気をつけてね

もう
なにがなんだかわからなかったけど

重たい扉をあけると
数人の金髪のスナイパーらしき女性が
ニヤニヤ笑っていた。

さっきの
逃げていた金髪の女性が殺されてプカブカ浮いていた。

どうやら
ここは洞窟らしい。

「あのう」
不安と次は私の番？という恐怖でMAXに震えながら
うるうるした瞳で哀願した。

あえて
助けてください
と
言わないでおこう。

金髪だから
外人さんにはアイコンタクトに限る。

ところが外人さんは
日本語ペラペラだった。

「ザンネンダッタワネ。アナタモアノオンナのヨウニナレ」最後のナレ。だけにやたらとエコーが聞いていた。

なかでも親分格の少し年配の女性に

「できるだけ痛くないように、できるだけ、話をしながら殺ってください。リラックスしながら最後の時を迎えたいんです」と呑気に言うと
私は目を閉じた。

でも

心の叫びは

た、助けてくださいっ！

だれかっ

助けて(/≧◇≦＼)

普通、

助けにくるでしょっ！

夢ならさめてよっ

もうっ

(*｀Д´)ノ！！！

だったら

一思いに殺してっ！！

一気にやってちょうだい！

覚悟を決めたその時！

ギキギ！！

きゃあああ