ここは
とある病院の診察室。




診察ができるのかというような白髪の医師と
３０歳になったばかりの麗子。






「決めましたか…」

優しい口調で医師が言う。





「どこがいいですか？」


医師の質問に麗子は驚いてしまった。
私は普通がいい。

「もちろん、耳に決まってます！！」すっとんきょうな声で医師に叫ぶ。


医師はニッコリ微笑んで
「耳のどこにしますか？」

と細い油性マジックを差し出した。


最近、唇だったり、おへそだったりピアスをあける若者がいるので
麗子もそのたぐいだと医師に思われたのだとすっかり、早合点してしまった。




これは１７年前の友達の話(笑)
3日後、私もその病院にピアスをあけにいきました。私の場合スムーズすぎてネタにもなりませんでしたが、
「耳に穴をあけると人生が変わり幸せになれたらいいですね」
と医師の一言が嬉しかった。
化膿止めの薬が身体に合わなくて、その晩は苦しみましたけどね(爆)