私の母は
いちおう調理師の免許をもっているが
ペーパー免許だと思う。

料理は得意ではない。
母のモットーは甘くひたすら甘くするのが特徴で
見た目もあんまり気にしない。
配置も色どりも気にしない。
大雑把なA型。

そんな母から手のこんだ料理の思い出もトクにない。
母のお弁当をみられるのが
イヤな子どもだった。

最近の母はご飯を炊くことくらいしかしない。
魚の角煮をしたらめっちゃ辛かった。


美味しいと言ってあげられずに申し訳ないのだけれど

冷やご飯の始末にチキンライスをしてと

残りご飯とチキンライスの粉末を私にさしだした。


いくらチキンライスの素をいれても
具がないと美味しくならないと思う。



玉ねぎ、ハム、ピーマンをみじん切りして炒め、そこにケチャップとチキンライスの素投入！

チキンライスの素がなくてもケチャップだけでも充分なんだけどね。♪


ケチャップを入れる時は
砂糖が
いい仕事してくれるの。
3人前くらいのご飯ならコーヒースプーンで山盛り一杯。
我が家は5歳児がいるので
ちょっと甘め。

ご飯いれる前にケチャップ投入がコツなんだとテレビでやってました。


別なフライパンで
タマゴ（卵と５センチくらいのマヨネーズ）をといて
バターをひいて熱したフライパンに
スクランブルエッグをつくるみたいなかき回します。


それを少し整えて
お皿に盛ったチキンライスにスライドさせれば

とろふわたまごのオムライスの出来上がり


と、クックパッドに書いてありました。


さて、ここで間違いに、きづきました。

そうです。
チキンは使ってません…

ケチャップごはんです。


ワタシ、シッパイシナイノデ

名台詞を言いたかったのですが

スライドがうまくいかず

ぐちゃぐちゃのすき間だらけの

オムライスの、完成でした。

いちばん最後に作ったものは

とろふわタマゴが
黄色いフリルみたいだったゲド
ニッコリマークの顔を書いてあげました。


かくし味の砂糖のあまさと
とろふわタマゴのバターのおかげで

見た目イマイチのオムライスは大好評。

おかわり！
とチビからケチャップだらけの笑顔をもらいました。


こういうのを
ささやかな幸せっていうのかな。


あ、もう一つテイセイ。


母の料理でグリーンピースを卵でからめるのがあるんですが、
私が２０歳代の頃
東京暮らししている弟に作ったら

かあちゃんの味だ


といわれたことがある。



豪華な料理じゃなくても
完璧じゃなくても
不恰好だったとしても
大好きなひとと一緒なら


それがいちばん幸せで

それが
めっちゃ美味しいのかもしれない。