昨年、母が捻挫して入院した際同室だったというおばあさんが
カラオケ屋さんを開いているというので

やっと行く機会がきた。


ある、スーパーの前にあるという。


でも
古ぼけた一軒家。



看板もなし。


うすっぺらカラオケ生徒募集の
看板らしきものがあるだけ。



もう、ハテナがいっぱい。



母がもらっていた名刺の電話番号に電話する



入り口もなにもわからない。


電話を、すると
すぐ近くで
しゃがんで電話してるおばあさんを発見

毛玉だらけの上着にブカブカの時代遅れのジーンズに髪も無造作にあげただけのスタイルだった。


目がわるいらしく、ぼんやりとしか見えない。


カラオケ部屋というか


古いはなれを
防音室にした
こころが折れそうになる場所だった。

一刻も
早く

この場を立ち去りたかった。

なにも得られるものがない。



いまにも壊れそうな入り口は台所

なかには、こたつの敷布団が敷いてあり、ソファセットがL字型に配置されてある。


一般家庭じゃん



なんだか、泣きたくなった。


安いからって妥協できるレベルではない。

CDも出したというママは

私と母の
区別すら
認識できなかった。


ママの作詞のデュエット曲は、歌詞が
心にしみた。



歌わないというママに無理やり歌わせて

その見た目を裏切る

透き通るような歌声に酔いしれた。

歌って

また、聴きたいと思える歌いかたをする人と

本人は熱唱しても

聴いてるほうは、騒がしいだけの場合もある。


期待を裏切る美声だったのだ。




色々残念な

場所だったけど

ママの美声は魅力的だった。




私の選曲は

「我慢できないわ」



先日の


日記で私とダンスした男性とはちあわせ。



ずい分積極的な歌だね



と言われ



残念なオトコは

いろんな意味でつかれる。



まーよかったのか

わるかったのか



不思議な体験。



今日は
初日だからお代はいらないよ


というママというかおはあさんに

千円札を1枚置いてきた。