冬の寒い夜(その2)
彼女と手を繋ぎながら歩いて帰っているとき、ふと僕の部屋を見ると部屋の電気が点いている
僕は直感的に彼女が来ている!
そう思った
当たり前である合鍵を彼女に渡しているのだから
しかし今まで僕がいない時に部屋に来た事がなく、電車も終電が終わっているのでまさか彼女が部屋に来ているなんて事は予想はしてなかった
美江にも部屋に電気が点いているのを気付かれた
僕は
『あれ?電気点けっぱなしで出てきちゃったかな?』
と平静を装いながら言った
『ちょっくら部屋に先に行ってくるわ』
と言って一目散に部屋に向かって走りだした
しかし美江も怪しいと感じたらしい
僕と一緒に走って追いかけてきた
部屋は開いていた
部屋には彼女が美江と一緒に行ったディズニーランドでの二人の2ショットの写真の前で呆然と座っていた
僕は何も声が掛けられなかった
そこへ美江が来た
『あんた誰よ!』
『あんたこそ誰よ!』
彼女と美江で睨み合いが続く
僕が何か喋ろうとすると二人で
『アキラは黙っていて!二人で話すから外に行っていて!!』
と言われてしまった
僕は雪の降る寒い夜中に外に放り出された
寒かったのを覚えてる…
そして1時間ほどしただろうか、いい加減あまりの寒さに
『あの~部屋に入っていいかな?』
と二人に伺いを立てた
『アキラそこに座って!』
僕は玄関で正座して座った
そこからは二人から長~い説教と激ヅメを食らった
どうやら二人で話しあっているうちにあの日、アキラに電話した時に出なかったのは貴女と会ってたからねとか、あの日にアキラと会えなかったのは貴女と会っていたからね、などと全ての僕の悪事がばれてしまったようである
僕は正座したまま土下座して
『お二人ともごめんなさい、みんな自分が悪いです』
と平身低頭に謝り続けた…