朝小４の長男
微熱あり

いつもと
顔付きが違う

元気もない

母親の勘が働き
学校を休ませる


無理を言って
私は仕事を
休ませてもらう


案の定 熱は上がり

急いで発熱外来へ予約


具合の悪い息子を
チャリで行かせるのは
難儀だ


距離的にタクシーしかなく
でも運が悪くつかまらない



ごめんね……って言いながら
2人でいつもの倍時間をかけて


ゆっくりゆっくり
チャリで病院へ向かった



帰りに学校に
念の為オンライン授業に使う
タブレットを取りに行った


少し約束の時間まで
待ち時間があるから


食べれないかも
しれないけれど


長男が小さな頃
一緒によく通った
パン屋に寄った



食べられるか
わからないけど

とりあえず
食べたいパンを

好きな物
選んでごらん




長男は

" 焼きそばパン "

を選んだ




帰宅し
いつもの
野菜くたくたうどんを
少し食べさせ
薬をどうにか飲ませた



咳の止まらない
グッタリとした長男は



" 寂しい 淋しい……

ママと離れてるの 寂しい……"

と終始言っている




次男が学校から
帰宅するまでの間


全ての家事を止め

長男の添い寝を
する事にした



聞こえないように
別室で会社に
電話で謝り

明日からの
シフトの相談を
していたのが
聞こえていたのか



今週 本職を休む分
どこかで副業を
しなくてわと


カレンダーとスマホと
睨めっこしている
ママに気付いたのか




優しいあの子は

" ママ、お仕事大丈夫？

本当に大丈夫？

お金、大丈夫？ "


と心配していた




大丈夫

お仕事は
全然大丈夫だよ


お金だって
全然大丈夫


そうゆう心配は
子供がするものぢゃない


でも、ありがとうね





夜はいつもは
別室だけれど


高熱のある長男の
体調が心配なので


ママのベッドで
狭ぜまと
一緒に寝る事にした



色んな話を沢山した


学校の話
家族の話
産まれた時の話 etc



私は今扶養内の
パートで
子供達を学童にも
入れていない


だから それなりに
一緒に居る時間を
作っていると思っていた



あの子は言った


" 火水は塾があるから
ママと〇時間しか
一緒にいれないんだよ……


カーブスにも
行かなきゃだしさ……


〇日はママ
ラーメン屋に
行っちゃうでしょ


そしたら〇時間しか
一緒にいれない……

パパが居ても……
淋しい……


俺、いつも淋しい……"




隣で
止まらない
咳をしながら


目を潤ませ


ママと
寝られるからと

こっちを
嬉しそうに
見つめる長男




" 俺、明日 焼きそばパン

食べられるかなぁ

食べられなかったら

どうしよう……"




別に無理に

食べなくったって

いいぢゃん


また食べられる様になったら

買いに行けばいいさ




長男は言った



" だって

ママと一緒に

買いに行ったの

久しぶりで

すっごい

嬉しかったからさ…… "




１時間半かけて

やっとスヤスヤと

眠り始めた

この子を見て



私はホロリと

涙がこぼれた




❁⃘*.


私は
家族の為
子供の為
自分の為に
働いている


でも 今 この瞬間に
ママを必要としている
この子に
何が必要なのか



お金に変えられない
大切な物は
もっと近くにある



今週は
無理をして

子供達に
寂しい想いをさせてまで
働くのは辞めよう




この小さな

１８０円の

焼きそばパンに

私は 深く深く

考えさせられた ❁⃘*.ﾟ