毎朝日課にしていた
ラジオ体操もしなくなった


毎朝登校する子供達に
ベランダから手を振る事も
なくなった


そのうち朝ご飯すらも
食べられなくなった


1秒でも身体を
休める事が大事で

朝は子供達に
家事を頼りっぱなしで
ママはソファで横になっている


ずっと涙が止まらなく
朝は下痢も
数十回止まらなく

胃痛、不眠、震え
身体中が重くダルく
気力が無い


最近は腕に蕁麻疹が
大量に出来
ここまでやられてるのかと
自分の弱さに
只々悩み落ち込む



昨日通勤途中チャリで
このまま車に轢かれれば
仕事に行かなくて済む

そのくらい
追い詰められている


何の為に働く？


お金の為
家族の為
自分の為


でも今の私は
ここまで教えてくれて
一緒に働く人達に

皆、汗水垂らして
倒れそうになりながら
働く皆さんに
申し訳が立たず


辞めたいと言えず

仕事に行っている


キャパオーバーし
心身共に限界だ




昨日は次男が酷い腹痛で
学校から連絡があり

仕事を早退させて頂き
病院に連れて行った


まだ熱と腹痛があり
今日は次男の学校も
私のお仕事もお休み





久しぶりに
ゆっくり見る
ベランダからの朝の景色


登校班の長男が
嬉しそうに
ママを見て手を振っている



空ってこんなに
明るかったっけ


こんなに
キレイな色を
していたっけ



頬を伝う涙とは裏腹に
少し心に光が灯った



遅く起きた次男と
一緒に朝ご飯を食べた


この子と
いただきます、するの
何ヶ月ぶりだっけ


次男は言った

" ママと朝ご飯食べられるの

久しぶりで 嬉しいね "




ーーーー




この仕事を始めて
得た事は沢山ある


食べ物の大切さ

安全な食を
提供する事の難しさ


年齢も経歴も関係なく
皆、誰もが必死に頑張る
秒で動く
戦場な様な現場で

働けている自分を
少し誇らしく思えた


ここには書ききれない程
人生で
生きていく上で
大切な事を学んでいる



料理だって格段に
上手くなった様に思える



しかし子供達に隠れて
泣いている事も
出来なくなり

目の前で
ママが泣き崩れたり
手が震えて物を落としたり

勉強をしなくては
いけないのに
献立表を見て
吐き出したり


そんな光景を
目にしてしまっている子供達




ママはこの家に戻った
去年の９月


決して良い事では無いが
もしもママが倒れたり
何かあったら

近所の人や
知ってるお家に
ピンポンし

救急車を呼んで下さいと
お願いするんだと
言い聞かせている




今日長男に言ったんだ


ママが倒れたら
助けを呼ぶ

それとこの付箋に書いてある
パパの携帯番号を
大人に見せるんだと



立てなくなり
泣き崩れる
ママを見た次男は
大粒の涙を流し始めた



" なんでお前が泣くんだ

どうした？

ママ、何か嫌な事した？ "



次男は言った


" ママがもう……

死んぢゃいそうだから…… "



ママは次男を
強く抱きしめ


" ママは絶対に

死んだりしない

約束する


君達の前から

もう離れたりしない "




もうママ

白旗を挙げても

いいかな


これ以上は

頑張れないや