さっき とても残念な
つぶやきをした


寝室で独り
哀しくて 悲しくて
泣いて 泣いて
目を腫らしながら


ふと嫌な予感がした
母の感ってやつだ


寝ている筈の
子供達の部屋を覗いた



長男が ひくひくと
肩を揺らし
啜り泣いていた



明日から１週間

子供達は私の実家と
旦那様の実家へと帰省する



今現在の私の状況を鑑みて
母には少しだけ事情を話し

１週間ママ無しで
帰省してもらう事となった



年賀状やら書き初めやら
冬休みの宿題に
明日からの荷物整理に

私は仕事の疲れと様々な事で
いっぱいいっぱいで
心に全く余裕が無くて

とてもイラついていた


現にずっとあの子達に
叱って いや
怒ってばかりいた




ママが怒って
部屋に籠り泣いていると
思ったのだろう



帰省が楽しみで仕方ない
次男をよそに

長男は
ポロポロポロポロと
泣き続けていた



ママに怒られた事
自分がうまく出来ない事


それが悲しくて
泣いているんだと思った




長男が震える声で言った



" ママと離れるのが 寂しくて
哀しくなっちゃった……


そうしたらね

ドラえもんの歌のね


…そばに居たいよ

君のために出来ることは…


って歌が頭に流れてきて
涙が止まらなくなっちゃった


ママ、淋しいよぉ…… "






たったの１週間



" ママはお仕事はずっとしてるけど
居なくなっちゃうわけぢゃない


大丈夫 スグ逢えるから



もしかしたら元旦の夜
みんなが集まるから
お仕事の後に
顔を出しに行くかもしれないし



たまには怖いうるさいママが
居なくなって
イェイイェイぢゃないの？



○○ちゃん(従兄弟)だっているし
○○ちゃんは1歳になって
赤ちゃんだったのが
動けるようになったんだよ


みんなに会えるの楽しみぢゃないの？ "




長男は首を
強く横に振って


" 俺 ママが居ないのが 一番淋しい……"







そんな事を言うからさ


久しぶりにずっとギューって
抱きしめて


長いこと抱きしめて




久しぶりに抱きしめた
あの子の身体は

少しふっくらしていた



ママの頭が 腕に乗っても

痛いって言わないくらい
太く 丈夫になっていた



鼻と鼻を
くっつけるのが好きで

チューしても
潔癖なあの子だから

お互いに二人で 唇を拭くの





" あぁ…… なんかあったかいな……


心があったかい……


こうゆうのが


幸せってゆうんかな…… "





大きくなったとは言え

まだ腕に包める

小さな身体を

抱きしめながら





私の哀しみが

いつの間にか

消え去って行った