昨日は宇宙人様が
お休みだったので


仕事が終わってから
本当は1分でも早く帰宅し
身体を休めなければ…

体力を温存しなければ…


だったのに

色々と心が
煮えくり返っていたから
一杯引っ掛けて来たんだ



先月 一人呑みから
スナックはしごして
大ゲロ吐きまくり事件があり
(日記には書けいないw)


自称 禁酒中のあたくしだが
やっぱたまに酒は飲まないと
生きてけねぇ




お金をあまり使いたくないし
せっかく1日汗水垂らして
働いたお金


呑んだら一瞬でなくなる




でも なんだか
今日は吸い寄せられる様に
このお店に来ていた




ココは昔私が働いていた
居酒屋だ



やきとんのお店で
ハイボールが好きな人だったから
３０種類以上あってね




３年前
この店の店主である
店長が病気で
半年の闘病生活の末


夏の1番暑い時期に
亡くなった





立地的に最高な
場所だった事もあり


居抜き物件として
すぐ新しい人手に渡り
半年後には
新たな焼き鳥屋になっていた



調べると値段設定も
高めで
メニューも少なく


私は足が遠のいていた



それでも
たまに気になり覗きに行くと

それなりに
お客さんで
賑わっていた時もあった




昨日一人で初来店し
恐る恐る店に入ると


改装したと言えど
ビールサーバーの場所も
洗い場も
勿論 焼き場の場所も同じだ



少な目のメニュー表と

少し殺風景な店



あの店長は
昭和レトロや
昔の映画が大好きな人だったからね


店のあちこちに
映画のポスターを貼っていて
店に居ても
目が飽きる事も
耳が飽きる事もなかった


とりあえずビールと少し
焼き鳥を頼んでみた



目の前に
この店の開店当時の
お客様からのお祝いのお花や
メッセージカードが添えてあった



店長はどうやら
おかしな名前の方らしい



オーダーを取りに来た方に
聞いてみた


" こちらの店長さんって
〇〇って言うんですか？

面白い名前っすね～"



" あっ、それ僕の事なんですよ "


と自己紹介と店名の由来につき
話してくれた



どうりで接客が慣れていて
目が行き届いていると思った


行きつけの居酒屋の
1,2倍程する値段の
ねぎまを食べた


肉が大きいのに
柔らかく
程よい焼き加減で美味い



ハイボールの種類が
あまりないので
レモンサワーを頼み

店長さんの動きを見ていた




私は日頃ラーメン屋でも
色んなお酒を作るので

勿論この地で
居酒屋で働いていた時は


1日中様々なお酒を作っていた





焼酎とレモン果汁に
炭酸水を入れる
一連の動作に無駄が無い



でも 1番驚いたのは

マドラーのかき混ぜ方だ



ちゃんと
上手い酒を作る人の 混ぜ方だ




正直 私は
このお店に通いたいと
思える程の
クオリティをそこまで感じていない



でもね 店長さんは
当たり前の様に
素早く退店する
私を見送り声を掛けてくれた


礼儀正しくて
接客だけでも
人当たりの良さを感じる




トイレの中には
昔 店長のプロフィールや
店を開業した経緯が
貼ってあって


仕事中に具合が悪い時


呑み過ぎてゲロ吐いた時も



いつもこの張り紙の
店長が居て

私を守ってくれている
様な気がした




メニュー表を
毎日拭きながら
中身を丁寧に入れ替えたり


クーポンを
カッターで切ったり


終わりが無い位
夜中の１：００から
大量のジョッキを洗ったり


慣れないレジ打ちや
沢山のお酒作りに
接客がさばけなくて



もう５年も前の事なのに
走馬灯の様に記憶が蘇る






私はね
昔日記に書いてあるけど


５年前の
５月の終わりに
この世から去ろうとした




だから 私にとって
５月は鬼門の月なんだ



５月を乗り切れば
どうにかなるって 思えるくらい

大事な 月 なんだ




今 めちゃめちゃしんどい


仕事も家庭も恋愛も全てが





また飛び降りたらどうしよう




また空に行きたくなって


止まらなくなったら

どうしようって





でもね この居酒屋に
この地に
足を踏み入れたのには
きっと訳があるんだ




人はいつか死ぬ




それが早かれ遅かれ
神様の悪戯なのか



その人の決められた
運命なのか



その運命を自分の手で
捨てては行けない



限りあるこの生命




愉しくするのも

幸せになるのも

自分次第





なんか あの世にいる
店長が

私に言い聞かせてくれる様な
気がしたんだ



" ちなみちゃんなら 大丈夫 "


いつも私に
言い続けてくれた





そうだ 私なら


大丈夫だ




怖いもの知らずで

やりたい事はやる

周りの意見は気にしない



私は私





今年の三回忌は


初めて お墓に手を合わせに

行こうかな





あなたの分まで


５９歳で亡くなられた


生きたくて 生きたくて

仕方がなかった

あなたの 分まで




必ず 私は 生き抜きますよ





今日は 朝からのラーメン屋に


昼からの本業は忙しいぞ



泣いてる場合ぢゃねえよ




私は 大丈夫




今日も いってきます