大切な親友。
40代前半  埼玉県
2025/01/13 20:04
大切な親友。
あなたと知り合ったのは
8年以上前の事


私より5つくらい歳上のあなた

初めて逢った時から
意気投合して

私の唯一無二の
親友のママ友となった



お互いの子供が1歳の頃に
このマンションを買って

2人でママチャリに
子供を乗せて
色んな所に遊びに行って

もう家族の様な存在だった


一緒に幼稚園探しをして
公園に行くのも
お祭りに行くのも
どこへ行くのも一緒だった


我が家で毎週の様に
一緒にご飯を食べて

クリスマスに誕生日に
節分やお雛様

色んな行事の度に
パーティをやりたがる私に
いつも嫌顔一つせず
喜んで遊びに来てくれた


私が育児に主人との関係に
色んな事で
いっぱいいっぱいで
よく駐輪場で涙していると

あなたは一緒に泣いてくれた



" ちなみさんが悲しいと 私も悲しい "


言葉で言わずとも
いつも心でそう思ってくれた



私がいるならと
ラーメン屋にあなたが入って
私が仕事を教えて

でも私が入院して
辞めてしまって


その後もずっとずっと
私を助けてくれた




あなたの家の中は
いつも物だらけで
足の踏み場もない部屋だった


でもいつ来ても
落ち着くんだよな



あなたは化粧もしないし
お酒も飲まないし

一人で何か
美味しい物を食べたり
何処かへ一人で
ストレス発散をする事は
ないママだった



誰にも分け隔てなく
接する事が出来て

人は人 自分は自分を
強く持っている人だった



よくあなたは
自分の事を
" 女を捨ててる " って言ってたけれど


私はいつも
あなたが眩しかった


あなたをいつも目標にしていた


綺麗に化粧をして
可愛い服を着て
キラキラして
そんな女で居る事よりも


家が整頓されてキレイで
栄養のあるおかずが
沢山並んでも



そんな事が
幸せなんぢゃなくって
本当の幸せは
着飾る事でもなくて


" ただ家族が笑顔でいられたら "


そんなあなたが作る家族が
幸せなんだって
いつも思わされていた





私はいつの日か
毎日あなたの駐輪場の
ママチャリを見る様になっていた


あぁ今週は週5で仕事かぁ


同じラーメン屋で働く私は
彼女の日給と自分の日給を
比べる様になっていた


仕事を沢山掛け持ちして
いつかあなたの様に
毎日働き続ける事が出来る
母親になりたかった



ある時から私は
沢山稼ぐ事が出来て来て
あなたの日給を
とうに超えても


" 嬉しさ " ではなかった

" 誇らしさ " でもなかった


" あなたはあなた " なんだ



私があなたに出逢ってから
本当に色んな事があって


いつも口癖は

" ちなみさん 絶対無理だけはしないで "


また今 私が
こんなになっちゃって
言われちゃった


" あれだけ無理しないでって言ったのに "



明日であなたはお引越し


近い距離に
一戸建てを買ったんだ

その話をされた数ヶ月前


二人で仕事が終わり
賄いのラーメンを食べてる時に


"ちなみさんには
話しておかないとと思って…"


私は驚かなかった

私とあなたの仲だから
私は少し勘づいてたんだ



でもあの時は
私 離婚資金を貯める事に
必死で働いていたから

" 悲しい 寂しい "より

" 虚しい " だった


あぁ あなたはまた
幸せになるのね


今だって私より充分幸せなのに


私はこのマンションから
逃れる為に
必死で生きてるのに
あなたはもっと幸せになるのね


そんな偏屈な気持ちにしか
なれなかった


そんな自分が惨めで仕方なくて

惨めで 惨めで

あなたと " お疲れ様 "と
手を振った後
しばらく駅の構内で
泣き続けていた




あなたは浮気とか
不倫なんて言葉とは
縁のない人で


それでも私の恋愛や彼の事
本職だった仕事の事
色んな事を応援してくれていた



" ちなみさんが幸せなら
それで良いんぢゃない 私は応援するよ " って



本当はお別れ会を
盛大にやりたかったけれど

今私は心身共に壊れていて
それが叶わなかった



今日どうにか力を絞って
ちょっと早い引越し祝いを
買いに行った

そのお金もどうにか
身体を張って稼いで来た

子供達は彼女の子供達へ
お手紙を書いた



さっき子供達と一緒に
挨拶を兼ねて渡しに行った



中学校は同じだし
会えなくなる訳ぢゃないから
子供達は全然
悲しくも寂しくもなくて
ケラケラしてて


それで良かったのかもしれない


笑顔で逢えたから



でもね
家に戻って
食器洗いをしてたらね

込み上げてしまって


いつも家でパーティをしたら
あなたが食器を洗って
私がその食器を拭いてしまう係


そんな当たり前の光景が
もうないのかって思ったら


" 悲しいよぉ 哀しいよぉ "と

私は涙が止まらなくて

ただひたすら泣いた


義妹が亡くなっても泣かない
冷め切っていた私だったのに


涙が溢れて 溢れて
声にならなかった



神様が言っている


彼女はお前の前から
居なくなる訳ではない

ただ ちょっと住む所が
変わるだけだ


お前は彼女に
沢山助けてもらった


強くなりなさい



本当は彼女だって
必死で生きて来て

幸せに見えるだけで
そうぢゃないのもわかってる


ただ私に無いものを
沢山持ち合わせている
彼女が羨ましかった



でも 私は言える



あなたが大好きだ


こんなに大好きな親友が居て
私は幸せ者だ



だから 頑張れ




ずっと泣いていても仕方ない

だから 私は決めた


" 誰かの為に "

人を喜ばす事が
生き甲斐の私が


" 誰かの為に何か "
が出来なくなった



でも あなたなら
きっと喜んでくれるであろう物を

描いてみようと思う



そう思ったら
涙が止まったよ





もういつもの駐輪場に

あなたのママチャリが

なくなってしまうけど




私はいつも

あなたの幸せを

願い想っています


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