このシルバーパスが目に入らんかぁ!!(￣▽￣;)
都内は７０歳になるとシルバーパスという都営交通の電車・バス・路面電車や都内の各バス会社の乗り放題のパスを持つ事が出来ます。現在は収入(課税対象)等で値段は違いますが大抵の方は1000円払えば年間乗り放題になります
このシルバーパスの財源は東京都民の税金で賄われていて、当社でも年間莫大な金額が東京都から入金されています。なので、私達のバスの立派なお客様なのですが、一般の方はそんな事は知らない方が多いのが実情です(^_^;)
まぁ、そんな話は置いておき…
その水戸黄門の印籠の様なシルバーパス、バス停一つでも乗れるので横断歩道を渡ったバス停とバス停の間120メートルで横断歩道を渡るのが面倒だからって乗る方もいれば、元気な方に至っては都営の電車と路面電車や都内バスを乗り継いで東京の名所巡りを一日かけてする方もいます。
その中でも顔をキリリとさせてこの紋所が目に入らんかぁ!!と水戸黄門の印籠の様に見せて一瞬立ち止まり、運転手が返事(ありがとうございますやはい、どうぞ～など)するまで待っていて「ここのバスはいつも遅れるねぇ」とか「今日はあまりにも遅れすぎじゃないの？一本バス抜いただろ!!」とか必ず一言文句を言って乗る常連のお客様がいました。その日もやはり文句を言ったまではいつも通りだったのですが、その時は何か嫌な事があったのか、乗った後も文句を言い続けていました。さすがの私もブチンとキレてマイクで言い返そうとなった瞬間に、プロレスラーの蝶野に似たサングラスをかけたお客さんが、後部座席からそのお年寄りに近づき、顔を近付けてドスの効いた声で「いつまでもガタガタいつまでも言ってんじゃないよ！乗せてもらえる事に感謝しなよ。運転手さんだって一生懸命やっているんだから」とお年寄りの耳元で囁きました。そしたらそのお年寄りは「そ、そうですよねすいません!」と言っていつもなら終点まで乗るのに手前のバス停で降りて行ってしまいました。
ちゃんと業務をしていれば、きちんと見て認めてくれている人はいるんだなぁと思い、その日は一日気分が良く運行する事ができました♪(^_^)v