小説 【出世街道まっしぐら】
30代前半  大阪府
2022/09/06 18:53
小説 【出世街道まっしぐら】
第4章 ド厚かましいのが俺の真骨頂だ
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暑い夏が来た・・忙しい日々が続いていた
入社して3か月 いろんなことが判りかけてきた

立夫の野望は 願わくば社員200人いる関西支社のトップになることだった
入社早々だがそんな野望を持った
立夫の年齢は32歳でその若さでもトップになっても不思議ではない

が 意気揚々ではぃったものの 甘くはない、冷静に考えたらとても 不可能だった 学歴は工業高卒だったし コネもない
一級建築士というライセンス保持者なんていくらでもいる・・200人の中には 立夫が逆立ちしてもライバルにもなれないほどの一流代出のエリートが ワンサといるのだ・・

まともにやってては 定年までいてもせいぜい部長どまりだ・・

向こう見ずが身上の立夫も現実の厳しさをハタと考えざるを得ない。

立夫は考えた

【理外の理】というものが有るはずと思った 

自分流の外道でもなんでも ケモノ道をつくって その道を這い上がるしかないと考えた
立夫は180センチ近い。ボディビルを続けていて面相はイマイチだが強健なる肉体には豪気なる精神が宿ると言うではないか・・

5分刈り頭のやくざ顔。そんな自分のワイルドな顔が気に入っていた 
その上に押しが強いときたら鬼に金棒だ・・
部長はそれを見込んで競合相手の百貨店の出店妨害工作の第一線に投入したのだ
自分には適職だと思ったが・・壁につきあたり思うようにいかず 日を追うごとにイライラが募ってきた 

(敵を知り己を知るなら百戦して危うからず)という言葉がある・・
こんな仕事していて成果を上げたところで 出世なんてできるのか・・
そんな自問自答するようになってきた

(そうだ!出世するにはまず直属上司の部長を蹴落とすのが 順序ってもんだろう)

(どうせ 幹部なんてどいつもこいつも 色と欲に狂ったクソ連中ばかりだ 叩けば埃もきっと出るに違いない・・)

そのためには総務の河合だ。 この女をどうしてもモノにするのが出世への近道ではあるまいか・・
そんなふうに確信した立夫は迷いなどなかった

河合は容姿端麗であることをハナにかけ立夫のことを ウドの大木だ、 田舎者と陰で蔑んでいるのだ、 目つきでもそれが露骨だった

けど 最近は違ってきていた と、いうのも 立夫は 競合店の出店計画を叩き潰すことに手腕をふるい、それが同僚との違いを見せつけたからだ・・

それに女心を惹きつける野性の臭いがしたからだろう
女は所詮は一に金 二に力なのだ やくざに美人のいい女が多いのはそれが理由だろう

「河合さん 俺、君が好きなんだ 君もおれが好きだろう?」
なんて臆面もなく言う ど厚かましさに 河合は呆れた

「バカじゃないのあんた!・・あんたみたいな図体ばかり大きいブサメン男を好きになるわけないよ」
「あはは そうかい そのうち奴隷にしてほしいと俺にせがむよ」
「ばーか 狂ってんの?!その顔でさ・・家に鏡置いているのですか?」と言いつつ

全く動じない、怯まず 堂々と正面から切りこんでくる立夫に河合は 内心、ホトホト面白い男だと関心を抱いた

なにしろ美人過ぎてみんな近寄らないのに 立夫は土足で踏み込んでくるからだ
こういうのにはグラっと来ても不思議ではない・・
とは言え

プライドの高い河合奈津子はその辺は億尾にも出さなかった
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夏の終わり、
支社長の誕生会を兼ねて 私的な親睦パーティーに立夫も呼ばれた 店舗開発部の切れ者として名をあげてたこともあり 招待されたのだ

むろん河合は支社長の秘書だから なにくれとなく 参加者の間を回って話し相手などに応じた
立夫はこの日を狙っていた 河合の私生活を調べ上げて男がいることも知っていた 立夫から見たらモヤシみたいなヤサ男で立夫とは対照的だ  

立夫はその男を見てどうせ 短小の早漏なので不満を持っていると推測したのである
あとは押しの一手だ・・

河合が頬を染めて程よく酔っているのをベランダに誘い強引にキスしてやった
「な、何をするのよ!」
と僕を離そうとするが強く抱きしめてそれを許さなかった 舌を差し入れると
おとなしくなり応じたのです

スカートの上から股間を抑えてやったら 鼻腔をひくひくさせて上気し 払いのける様子もない
(よおし!ヤってやるぜ!)・・今夜はヤレルと立夫は確信したのである。
ど厚かましい立夫だが 果たしてうまくいくのか・・
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