【半グレ銀行マンの天下取り】 左遷
9月末のその日、人事の内示があった
立夫は超メガバンクの住〇銀行の姫路支店に勤めているが 11月の人事異動で その姫路支店から 相生という地に飛ばされることになった
この異動は 立夫にとって意外ではない 日頃の行状で十分 予想されるものであった。勤務態度もそうだが 行内の女に手を出したりと
評価は最悪のものだったからだ・・
が、自分の非より 左遷されることを理不尽なことと捉え 血が上った
前島は すぐさま 支店長室に怒鳴り込んだ
「支店長!おれが飛ばされるなんて どういうわけだ!お前の指図だろ?」
3時の閉店後だったが まだ客が数人いた
フロアーの銀行員だけでなく 大声に客もびっくりだ・・
支店長室の仕切りの上部は解放されているから 丸聞こえだ
「前島君、その態度はなんだ! 君が勤怠で成績不良だからそうなったんだ!」
支店長は顔色変えて 椅子から立ち上がった
「なんだとお! おれのどこが勤怠なんだ!」
立夫は詰め寄りにらみつけた
立夫は背も高いが80キロを超えており おまけに頭は5分刈りときたら やくざ顔負けだ 小柄の支店長は脅えあとずさりだ・・
「ま、前島さん、冷静に話し合いを・・」とビビった支店長
「なにが冷静にだ!馬鹿野郎!」 と デスクを蹴り倒した
行員が何人か入室してきて 前島をなだめ その場は収まったが
怒鳴り込んだのはいかにもまずかった(^_^)
本部から こんなことを再度やれば懲戒免職だとの厳重注意を喰らい 解雇寸前の不良銀行員の烙印を押されたのだ。
立夫は 翌日から有休をとった
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立夫は32歳になる。 銀行に入って10年
俺は なんのために この10年いたのだろう・・
銀行の仕事自体 興味はなかった 金を扱っている商売だから 余禄がなんかあるのではないかという、漠然としたもので
一流銀行に勤務という (ハク)が 欲しかっただけだ
そういう 考えでは出世など できるはずもない ましてや三流大学出の 立夫に女神が微笑むはずもない
(クソ面白くもない あんな銀行、辞めてやるぜ・・)
腹のうちはそう決めていたが しかし だからといって 辞めたあと どうするかということになると さすがの立夫も暗澹とした気分だ
ワンルームマンションのベッドの上で 彼は大儀そうな欠伸をするとゴロリと寝返った 壁の時計を見ると もう昼過ぎだ
残暑の暑気で汗ばむ 手を伸ばして煙草の箱を取ったがあいにく切らしている。
チェッ、と いまいましげに 舌打ちし 前島は大きな図体をのそのそと起き上がり 煙草を買いに行くために よれよれのズボンをはき始めた。
前島は片手をポケットに突っ込み マンションを出ると 隣の板塀の隙間から 人相風体が怪しいと思ったのか ワン公が 吠えたてた
立夫は石を拾い 犬の眉間めがけてシュート!
キャンキャンと一目散に逃げた
(全く どいつもこいつも 犬まで俺をバカにしやがって・・)
姫路城は目の前だ 毎日 このお城を仰ぎ見て 勇気をもらったものだ この地を離れるなんて 考えたくないのだ。
(やはり辞めるしかないか・・)と
一人ボヤいていたら スマホが鳴り 出ると銀行のダチで 村木からだった
「前島、大丈夫か? 有休とって5日目だな 相当落ち込んでいるようだが、お前にちと話したいことがあるんだ・・耳寄りなニュースだぜ」
つづく
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私は 姫路のお城を見て育ちました なので姫路にまつわる小説を書きたいとずっと思ってました この小説は前にもこちらに掲載したと思いますが
改めて載せました 前島 立夫っいうのは 最初の彼氏の名前で 辰雄でした ほんまにロクでもない男でしたけど 最初の男ってなんか忘れられなくて
書く小説には全部この名前です(笑) 後妻業の女と 二本立てで 暇に任せて書き進めたいです 気が向いたら見てね~
コメント
2025/11/19 19:23
3. こんばんは。
銀行マンの話、確かにあった記憶が。
でも時代設定はだいぶ昔だったような。
2本立て楽しみです。
(^o^)
返コメ
2025/11/19 18:00
2. >>1 風来坊さん
ありがとうございます。
返コメ
2025/11/19 14:52
1. いつも楽しんでいますよ(^O^)
返コメ