お笑い 【後妻業の女】 6  一変した日常
30代前半  大阪府
2025/11/25 12:32
お笑い 【後妻業の女】 6  一変した日常
立夫は 妻を事故で亡くしてから 6年余 ひとりでもさして寂しくなかった 曲がりなりにも肉便器の女はいたし 

金さえ出せば 炊事洗濯掃除の派遣も 来るしで 起きてから行きつけの喫茶店で新聞読んだり本を読んだり 昼からは

駅前の囲碁クラブという いわば老境の過ごし方だったが 経済的にも不自由もなしで 満足していたのである

それが 母娘の来訪で 一変してしまったのだ

これはこれで すんなり受け入れてしまっているのだから 自分でも驚いた 

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昼過ぎに 事前電話もなしに 民生委員の安田が来た

「前島さん、今 市役所に行ってきたんですよ 呼び出されてさ。」

二つの用件で来たと 額の汗をハンカチでぬぐいながら 言うのには

港区で家具付きの部屋に優先的に入居できるとのこと・・ 都心から遠いが 生活保護者に福祉が充実しているという 港区住まいを薦められた
ということと もうひとつは 教育委員会が介入してきたという話だった 理沙が中学3年ということで 本来なら登校すべき身だ
それをずっとしていないということが判明し 親の監護 教育義務が問題視されているのだ

「安田さん 理沙は自分の意思で行ってないんですよ そうでしょ?理沙 !」
「はい、私は 行っても虐められるだけだし 学校の勉強も全くわからないから・・」
理沙は静子の言に頷きながら即座に答えたが・・静子の顔色を窺いながらだ 

安田は困った顔になった
「お母さん 親がそんなことでどうするんですか? 本人のためにも学校を薦めないとさ」

「そんなこと よけいなことです 人のプライバシーの侵害ですよ!ほっといてよ! 」

静子は顔色変えて一蹴したのには立夫もいささか驚いた 
理沙を学校に行かせる気など 毛頭ないようだ

「なんばに知り合いがいて 一緒に働かない?って声かけてくれてます 前島さん、すみませんが・・」
一か月だけでもここに住まわせてと 立夫にすがるような目つきをした 昨晩見せた あのエロい目つきだ(^^)

静子は安田を睨むようにして 「そんな港区なんて 行きたくないです! へんぴなところと聞いていますし・・」と言い 理沙も同様に声をそろえた
そんな空気に 安田は 返す言葉がなかった
「教育委員会から 連絡ありますから 弁明したらいいでしょう」と  私は知りませんよと 捨て鉢のように返した

静子に生活保護費の振り込みがあるとだけ 言いおいて 安田は去ったが

(さあ・・こいつはエライことになった、 一変どころじゃねーぞ) と立夫は思った 
二人がここに同居するのが確実になったからだ
【軒先貸して母屋がとられる】という 諺が浮かんだからだ(笑) 

とは言いつつ 理沙と一緒だ!と 込み上げるような嬉しさも・・

つづく









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コメント

60代後半  鹿児島県

2025/11/25 15:08

1. 続きが楽しみです!

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