半ぐれ銀行マンの天下取り 5【決意を新たに】
30代前半  大阪府
2025/11/28 0:27
半ぐれ銀行マンの天下取り 5【決意を新たに】
懲戒解雇通知か・・最悪だな・・ さすがの立夫も打ちのめされたが

意気消沈など立夫には無縁だ たちまち 闘志が漲ってきたのだ

俺を貶めた奴は 一体だれなんだ?

ほどなくして人事の村木から電話がかかった

「免職になった通知があっただろ? 行内ではお前のことでもちきりだ・・みんなに嘲笑されてるよ」

「ああ、受けとったよ」

「千賀子のことだろ? 理由はそれしかないと思うが?」

立夫は千賀子の口説きの 経緯を簡単に説明し 猥褻メールも送ったことを話した

「それだな・・本部からこちらの人事にも照会があったらしいが どうやら お前が千賀子に渡した名刺とメールを添えて 大阪本部に訴えがあったようだ」

「・・・」

「海棠の娘が被害者と知った本部は 色めき立って 一発で解雇を決めたようだ お前も ほんまに下手なことをしたもんだぜ」

「一体 誰なんだろう・・千賀子が訴えたのかな?」

 「いや違うな 代理人は弁護士と明記してあったらしいぜ、なにしろ 大物の令嬢だ
 表に出ず 陰で世話したりして見守っている取り巻きがいても不思議ではないからな・・」

立夫は 村木の言う通りだと思った 

「立夫よ 退職金はでないぞ・・おまえ 判っているのか?」

「ナニい! そんなあほなことあるかい!エロメール送っただけだぞ!」

立夫は目を剥いたが 村木は自業自得だと笑った

「村木!俺は負けんぞ こんなことぐらいで 引き下がってたまるか!」
語気鋭く言い放った

「おい、なにするつもりだ!」 

「村木、俺は何もしないさ、が、ちと策を思いついただけよ・・」

電話を切ったあと 陽が落ちるのを待ち 立夫は魚町の繁華街に向かった

(退職金も出ないか・・ 貯金もなし 家族たつて 俺のことなんて 心配する奴はいない。 が、それがどうした? 今こそ俺の底力を見せてやるぜ!)

ライトアップに浮かぶ姫路城を睨み 立夫は野望を新たにした。
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