半ぐれ銀行マンの天下取り 6 【口説きの依頼】
30代前半  大阪府
2025/11/28 10:24
半ぐれ銀行マンの天下取り 6 【口説きの依頼】
夜の街――。

歓楽街で長年クラブを仕切り、М女を育て手玉に取り、男客の欲望を見抜いてきた女。
立夫が以前から取引で顔を合わせてきた「クラブМ」のママ、 梶原 玲子だ 自他ともに認めるS女王様だ(*^_^*)
ホステスは 粒よりのМ美女を揃えリピートの固定客を多く持っているのだ

彼女は30代半ば、したたかな笑みを絶やさず、裏社会との繋がりも噂される女だった。

玲子なら千賀子みたいなタイプの扱い方を、知っているはずと思ったからだ

何もかも失った立夫が 一縷の望みを持ったのは玲子のその手腕だ

立夫はクラブМの扉を押し開けた。

シャンデリアの下でグラスを磨いていた玲子が、妖しい目を細める。

「前島さん どうしたのよ 今日はずいぶんシケた顔してさ」

「相変わらずのご挨拶だな・・」立夫は苦笑いだ

「頼みがある。あんたの経験を貸してくれ。――女を落とすためのな」

令子の赤い唇が、不敵にゆがんだ。

「ふふ いいわよ。でもその女、ただの女じゃないんでしょ?」

「女たらしのあんたが 攻めあぐねてるならさ」


「図星だよ 俺の経験則にない範疇の女なんだ、正直、攻めあぐねてさ」

立夫はこれまでの経緯をすべて話した。常務の娘であることを知り、 支店長になることを望んで接近したこと、
娘は心的な病持ちであること・・赤面すること、声が詰まること、震える指先  そして猥褻メール送って 懲戒免職になったことも

最後のオチに 玲子は笑いつつ グラスを置き、グッと身を乗り出した。
「なるほど、そのご令嬢、 10中8,9は マゾだね おそらくは過去にいまわしい出来事があり それを誰かに打ち明けることで 楽になる”タイプよ。
そこを突いて 怖がらせ 安心させる方が効く」

「怖がらせて……安心させる?」

「そう。マゾ女っていうのはね、支配の恐怖と優しさの境目で、簡単に心を開くの。」

「・・・」

「なんなら私に任せない? 絶対とは言わないけど 失望はさせないよ」

彼女はグラスを指先で弄びながら立夫に囁く。

「千賀子を口説いてやるよ。そのかわり礼金をはずんでよ」

その声色には、長年にわたり夜の世界での男女を見抜き、落としてきた自信がにじんでいた。

男の虚勢や女の羞恥を、どう扱えば崩れるのかを熟知した者だけが持つ特殊な嗅覚ともいうものだ。

男は押しの一手で女を落とすと それを金科玉条のように 思いがちだけど М女にもいろんな種類がいるからね そのへんを見極めて 女の目線でじわじわ崩していく方が効くのよ」

(なるほど・・この女ならやれるかもしれない)
敗北に叩き落された身だが、逆転の糸口を見つけたような気になった

封書一通で叩き落された自分の人生を、この女が巻き返せるかもしれない――
そう思わせる迫力が、玲子の瞳にあった。

立夫の目に、再びぎらつく光が戻っていた。
わかった!と 立夫は彩香の手の甲に指で5の数字をなぞった 

「えっ!500万くれるの?」
「おいおい 冗談じゃないぜ 50万だ」(笑)

「わかったわ とりあえずはそれで 手を打つよ けど支店長になれたら 500万きっちり
払ってよ」

自信に満ちた玲子に立夫は大きく頷いたのだ
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