【米中激突】2 クソ中国、海上封鎖を断行
その日、世界は突然の声明に揺れた。
北京から全世界へ向けて、中国政府は突如「台湾周辺海域における全面的な海上封鎖」を宣言したのだ。
指定された座標は台湾をぐるりと囲む環状。海も空も封鎖され、許可なき航行は「敵対行為」とみなされると通告された。
日本のメディアは臨時ニュースを繰り返し、株式市場は瞬く間に大暴落した。
物流関係者は顔面蒼白になったが、すべての船がすぐに航路を変更できるわけではない。
その日の夕暮れ、沖縄南方の海域。東京商船会社が運航する貨物船「東光丸」は、シンガポールへ向け航行中だった。船長は急報を受けていたが、位置情報を確認したときにはすでに「指定封鎖区域」の縁に入り込んでいた。
「あと15分で 海域を出られる……大丈夫だ」
そう信じていた矢先だった。
暗い海面を震わせるような衝撃が船体を貫いた。
轟音、炎、そして海水の噴き上げ。
「機雷だ!」という叫び声が甲板に響き渡る。
わずか数分で船腹は大きく裂け、積荷が炎を上げて燃え上がった。ほぼ轟沈だった 乗組員の必死のSOSは海上保安庁へ届いたが、
救援に駆けつける前に「東光丸」は黒煙を残して海に沈んでいった。
翌朝、日本のテレビ画面には炎上する商船の映像が繰り返し流された。乗組員二十七名のうち、十四名が死亡、
八名が行方不明。生存者の証言は震えていた。
「警告は聞いていた……でも、あんなに早く機雷が撒かれているなんて……」
国会は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
「中国の暴挙を許すな!」と叫ぶ与党議員。
「これは米国の戦争に巻き込まれただけだ!」と反発する野党。
世論は一夜にして激変した。昨日まで「中立を守れ」と叫んでいた人々の一部が、「日本船を守れ」と声を荒げ始めたのだ。
その頃、中国中央テレビは強硬声明を流していた。
〈台湾周辺での全ての航行は、我が国の許可なくして安全は保障されないものである〉