お笑い 【後妻業の女】 10  桃源郷
30代前半  大阪府
2025/12/01 12:05
お笑い 【後妻業の女】 10  桃源郷
静子とやっちまった 翌日から暮らし向きがさらに一変したのだ

理沙と風呂に入るのが 当たり前となり それが日課となった立夫は まさに夢見心地であった

静子は自分の再婚を叶えるために 自分の娘を差し出すという 人倫に反したことだが
世の中には よくあることよ と繰り返され、 
理沙のことで頭がいっぱいの立夫には それもそうだと思えてきた

翌朝には 役所に出向き 入籍手続きをする素早さ・・済ませての静子の笑顔は格別だった
知り合って一か月 この早業には恐れ入った女と言える

静子が妻になり 理沙は文字通り 俺の娘だ 戸籍に加えられた 新しい家族欄をみて 
(俺はもしかして大変なことをやってしまったのではないか・・)
とも思った。

だが 理沙とのデートが再び始まると そんな思いなど吹っ飛んだ 再婚の代償にしては余りあるもので
こんな快楽の暮らしが40になって来るとは・・・ 俺は夢を見ているのではないか・・なんども頬をつねったほどだ

暑かった季節が終わりを告げ 11月になっていた
静子の仕事は続いており 立夫と理沙の放蕩ともいえる 暮らしぶりは さらに贅沢を増していた
本来は中学3年生の身だ 父親となった 立夫には 就学させる義務があるのに そんなもの全く眼中になかった

国産の最高級車を買い 理沙を乗せて ドライブをするようになり 遠出した先の温泉で 混浴するのがたまらなく楽しくなったのだ
むろん 理沙もそんな暮らしに病みつきになったのか ここへ連れて行ってとか この服買って~~とねだるようになってきた 

そんな二人を静子は 黙認してるようで 監視しているのは間違いなかった
と、いうのは 毎日 理沙から訊きただし 何をしたかを詳細に報告させていたのである。

そして 12月に入ったその日
静子が不意に言い出したのは 旧いアパートを取り壊し 建て直したいということだった
駅近の好立地ですから 有効活用したら利益出ますよ という 不動産会社のセールスマンからのパンフレットを立夫に見せたのである

それは 以前から何度も訪問を受けていた 若いセールスマンだった
「ねえ・・いい話じゃない? 工事代金とか全く不要の上に 新築ローンを払っても 家賃が相当残るしさ 」
立夫は渋った 
「俺はうまい話は乗らないことにしてるんだよ 借金までしてやるなんて 気が載らないよ」
と、一蹴したが これが意外なことになっていくのだ・・つづく




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