【米中激突】 12 クソ中国大苦戦、 世界最大のダムが攻撃、破壊された
「主席、台湾上陸作戦の進捗ですが——」
作戦司令部に緊急ブザーが鳴り響いた。
制服組と政治局常務が集まる地下戦略室の空気は、異様なほど重たかった。
参謀長が蒼白な顔で報告する。
「主席……わが方は苦戦です。
アメリカ軍が展開した艦載レーザー砲、さらにマイクロ波兵器と思われる新兵器により、
無人機部隊、対艦ミサイルの飽和攻撃、いずれも——歯が立ちません」
「……なんだと、お……?」
習主席は椅子の肘掛けを掴み、歯ぎしりをした。
深い皺の間から、怒りと焦燥が滲み出る。
「ドローン編隊はどうなった」
「半数が迎撃されました。
残りも航行不能。電子焼損による墜落が続いております。
攻撃用ミサイル艦隊も、レーダーを焼かれ、射撃能力を失っています」
室内が静まり返る。
最新鋭兵器を誇った艦隊が、わずか数十分で無力化されていた。
主席は低い声で絞り出す。
「……台湾上陸作戦派の進捗はどうなった」
作戦担当の海軍副司令が震える声で答えた。
「当初の計画では、第一梯団が今朝までに台東付近へ到達する予定でしたが……
上陸前に、米・台共同の長距離精密攻撃を受け、七割が被害。
揚陸艦“海鵬級”二隻が沈没、残余も散開中です」
「七割……?」
主席の顔色が変わった。
「さらに、米軍の第7艦隊が再編を終え、反撃態勢に入りました。
空母リンカーン、ロナルド・レーガン、両艦隊が接近中です」
戦略室のモニターには、赤い航跡が次々と画面を埋めていく。
海面の夜は、連続する爆炎で白昼のように明滅していた。
主席は立ち上がり、机を叩いた。
「上陸前に壊滅だと!?
わが人民解放軍が、この程度で折れるとでも思うのか!」
参謀たちは眉を伏せて沈黙した。
戦況は、すでに「作戦の失敗」ではなく、「体制の危機」を示していた。
「……第二梯団を繰り上げ投入しますか?」
と誰かが尋ねた。
主席は、ゆっくりと目を閉じた。
やがて、低い声で呟いた。
「台湾の攻略は、中国の運命そのものだ……退くわけにはいかん。
第二梯団を出せ。どれほど損害が出ようとも、だ」
その言葉が下された瞬間、
まさに「全面決戦」へと、戻れない段階へ踏み込んだ。
そんな折だった
「し、主席っ……! だ、大変です!!」参謀長が部屋に飛び込んできた
習主席が怒気を帯びた目で振り返る。
「また何だ……前線が崩れたのか!」
「ち、違います……内陸です……ダムが——
ダムがやられました!!」
一瞬、司令部の空気が止まった。
誰もが、その言葉の意味を理解できなかった。
「……なに?」
主席は机の縁をつかんだまま、信じられないという顔をした。
参謀長は震える指で、モニターを指し示す。
画面には、黒煙を上げながら崩壊していく巨大構造物の映像。
中国最大のダム——総貯水量世界級の“母なる壁”が、中央部から裂け落ちていた。
「原因は不明ですが……内部爆破、もしくは極超音速兵器による攻撃と推定されます!
破壊された上流から、巨大な水の壁 が、津波のように下流へ押し寄せています!」
ドォォォォォ——ッ!!
モニターのスピーカーから轟音が鳴り、
濁流が堤防・橋梁・都市を次々と飲み込んでいく映像が流れる。
「下流一帯が……壊滅です。
複数の都市が完全に水没、被害規模は……桁外れです」
主席は立ち上がり、足をよろめかせた。
「ば、馬鹿な……あのダムが……?
中国の城壁だぞ……国の象徴だぞ……!」
副主席が呟くように言った。
「……これで国内の反政府暴動が一気に拡大します。
軍の動員も不可能。補給線も……壊滅です」
参謀長は続ける。
「さらに、治水破壊により南部の工業地帯が麻痺し、
軍事生産能力も大幅に低下……このままでは……」
誰も、次の言葉を口にできなかった。
国家機能の崩壊。
それが現実になりつつあった。
主席は壁を見つめたまま、声にならない声を漏らした。
「……これは……第二の“三峡崩壊”だ……
誰だ……誰が……中国をここまで追い込んだ……?」
しかし、答えられる者はいなかった。
戦場だけでなく、国家そのものが音を立てて崩れていく——。
つづく
コメント
2025/12/04 19:19
2. 愚か者、汝の名は習近平ですか。
返コメ
2025/12/04 19:14
1. 実際の戦争で3割がやられたら全滅というそうですね!
返コメ