【米中激突】15 地獄の開幕 2 固唾をのむ世界
台湾海峡での戦術核の閃光から数分後。
撃ち上がった黒煙と放射性火柱は衛星によって即座に捉えられた。
ワシントン、ロンドン、パリ、モスクワ、東京——
全世界の政府は同時に警報を受け取った。
そして、たった一文の速報が国際ネットワークを駆け巡った。
「中国が核兵器を使用」その一文だけで、世界は静まり返った。
■ 世界各国 ―― “絶望の速報”
◆ 米ホワイトハウス
緊急地対空防御が起動し、大統領が地下シェルターへ移動。
参謀総長が叫ぶ。
「中国が核を使用……世界大戦に発展する可能性あり……!」 周囲のスタッフが蒼白になる。
◆ 英国ダウニング街
国防大臣:「最悪のシナリオを覚悟しろ。」
NATO非常緊急会議が自動招集される。
◆ ロシア大統領府
沈黙。ただし情報部は独自解析を始める。(核戦争になれば、米欧も中国も弱る……。)
◆ インド
中国に近い国境警備隊が“最高警戒体制”に突入。
◆ 東京
首相官邸の危機管理センターでアラートが鳴り響く。 「中国、核を使用!台湾海峡上空で戦術核を確認!」
内閣は凍りついた。
「米軍はどう動く!?日本への報復は?本土攻撃の可能性は!?」
国内の騒乱は激化しており 陸上自衛隊がその制圧に向けて 掃討作戦を展開中だった
核使用が伝わるも 政府も国民も今生き延びるのが精いっぱいといったところか・・
■ 北京・地下司令部
——“第二撃体制”の発動
主席の声が低く響く。
「……第2砲兵部隊に伝えろ。 **第二撃体制(Second Strike Capability)**に入れ。」
司令員が震える。「し、しかし主席……第二撃とは、米軍の報復を前提とする体制です……!実施すれば……戦略核の発射準備に……!」
主席は微笑した。
それは人間の微笑ではなく、死んだ者の顔が見せる、乾いた笑みに近かった。
「よいではないか。米国が核を撃てば、我々も撃ち返す。撃たれなくても……撃つ。」
司令部がざわつく。「撃つ……!?」 主席は言い直す。 「中国は敗北しない。“核の使用を躊躇わない国”が勝つのだ。」
参謀の一人が喉を押さえた。
(この男……本当に世界を破滅させる気だ……!)
警報が鳴り、巨大スクリーンに赤い線が並ぶ。
《第二撃体制:起動》《戦略核ミサイル:発射準備開始》《長距離爆撃機:核搭載待機》《潜水艦:発射許可コード入力》
それは、
**全世界を人質に取る“地球破滅プロトコル”**だった。
■ 海外メディア
SNSとニュースが狂乱するように流れた。
「【速報】中国、戦略核ミサイル部隊を臨戦態勢に」
「第三次世界大戦の開幕か」
「世界市場パニック。株価40%暴落」
「日本・韓国・台湾でシェルターへ避難指示」
「米国、大統領演説へ。報復宣言か」
アメリカ国民は震えた。
“どこに落ちる?” “ロサンゼルスか、シアトルか、グアムか……?”
世界は息を止め 発狂寸前だ