昭和ロマン小説 2 【とある娘の来訪】 
30代前半  大阪府
2025/12/09 11:43
昭和ロマン小説 2 【とある娘の来訪】 
憲治は椅子に深く腰かけ、腕を組んだまま立夫をじっと見た。

「それにな お前は徴兵検査で甲種合格だったんだぞ。」

「・・・」
「甲種は即戦力、第一線の歩兵として最優先で召集される階級だ。 しかもお前は——」

「陸軍士官学校を中退した経歴がある。 それは軍から見れば“軍務に適した男”という証でもあるんだ。
明日にでも召集令状が届いても、なんら不思議ではない。」

その言葉に、立夫の背中を冷たいものが走った。
「……そんなに急がしい状況なのか?」

憲治は静かにうなずく 「満州事変で戦線は広がった。兵站、歩兵、砲兵、どの部隊も慢性的に人手不足だ。
徴兵は年齢で順番だが、召集令状は“必要な人材から優先して呼ぶ”。
甲種・軍歴あり——これは真っ先に対象になる。」

立夫は煙草を取り出したが、火をつけずに手の中で転がした。
「……ってことは、俺は“売れ行き抜群の商品”ってわけか?」(笑)

(笑)「皮肉でもなんでもない。本当にそのとおりだぜ」

「特高に入れば兵役免除。だが入らなければ……お前は確実に戦地に送られる。生きて帰れる保証はない」

立夫は黙り込んだ。

「立夫 これは母さんの 願いでもあるんだ 俺が養子に出て 残るはおまえしかいないしな 黒田屋の跡継ぎをしてほしいのだ」
「で、ここだけの話しだが 形だけの 特高警察官にしてやるよ つまりは非常勤の嘱託扱いだ・・それで黒田屋のさ・・」

「つまり……俺に跡継ぎを ってことだな?」
「そうだ。生きたいなら、俺の言うことを聞け」

「わかった! 世話になるよ、 頼むよ 兄貴!」立夫は 非常勤の嘱託と聞き 受けることを決めたのである

その2日後、立夫の住まいする 長屋を一人の娘が訪ねてきた

つづく
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コメント

60代前半  愛知県

2025/12/09 22:03

1. こんばんは。
メチャめんこい。
誰やろう。
(^o^)

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