【半ぐれ銀行マンの天下取り】  29  2億の荒稼ぎ  前編
30代前半  大阪府
2025/12/17 21:29
【半ぐれ銀行マンの天下取り】  29  2億の荒稼ぎ  前編
播州興産の弱みを握るために 明美と純子にその役目を命じたが  その尻尾をつかむのに 苦戦しているようだ
2週間たち もう桜が咲く季節になった 里美が司法書士会に登録し 開業準備をしつつ 気になっていた

銀行で融資担当をしていた時 融資に手心加えてやり キックバックも多少もらったりで懇意にしていた社長に聞いた。
播州興産とのことはよく知っている男だった
「前島さん 播州興産は○○ 駅前の国有地払い下げで その落札に今、躍起になってますよ)
思いもかけない情報だった

そうか! 
立夫は早速に官報の売却公告を見て、一瞬、目を疑った。
駅から徒歩圏。国有地、三千坪。の競売広告が出ているではないか・・

「……三千か」

机の上で地図を広げ、鉛筆を走らせる。道路を一本通し、区画を切る。七十戸。
播州では破格の規模だ。分譲地として売り出し 建てれば一戸2500万は下るまい 総額は15憶は超えるな・・ 

だが、立夫は数字に酔わなかった。 違和感のほうが先に来た。

「今まで、なんで出てこなかったのか・・」
国有地は、眠っているようで眠っていない。
出てくるときは、必ず理由がある。

翌日、純子 明美を連れて 立夫は現地に立った。
広大な更地。周囲はすでに住宅地として完成している。

「……入口やな」

国有地に接する細い民地。 そこだけが、別の名義になっている。
開発行為の要件を満たすには、 この一筆がなければ何も始まらない。

立夫は、確信した。 「ここを押さえたもんが、勝ちや」

純子が法務局で 調査してきた 地籍図資料を置いた。この入口の所有者はこれですと 登記簿謄本をみせた
「純子、お前 今からでも 家に行って聞いてこい 興産から話があったかどうかを・・もう売ってたらどうしょうもないが 落札はまだのはずや契約はしとらんやろ」
「わかりました) 純子は踵を返した 
「純子!銀行の名前を出したらあかんぞ・・!」 と背中に檄を飛ばした
支店長 ドキドキしますね 支店長のお考えになっていることと もうわかりましたと と 明美がニヤッとした

一時間もしない間に 純子が駆け戻ってきた
「支店長! 興産が仮契約してました!」
息を弾ませて言うには 
手付金600万を受け取っています! でも本契約ではないです ひっくり返しますか? 高齢のお年寄りで 売れたら孫にお金をやりたいとか言ってました
「それだ! 純子 今からもう一度 引き返して 興産と契約した額の倍額を払うと言ってこい! 600万なら契約額は3000万だろうから 6000万出すというのや・・」
「今からですか? それはあまりにも早い気が・・」
「あほ!こんなことは早いほうがええのや 興産に電話一本入れられたらおしまいや!」 
「わかりました!では支店長 お金の用意をしといてくださいませんか?」

立夫は行動が素早かった 銀行の村木に電話を入れ 
現金一億を用意してくれ・・それをもって○○の駅前やと指示した

「あんた またきたんかい?」 高齢の老人は テレビを見ていたが応対してくれた
「はい! また来ました!」
 
「仮契約というのを興産と交わして600万もらっとるんや・・今話した通りや もうあかんで」
「あの・・それって契約金は3000万ですよね? それ 倍の6000万払いますから 私に売っていただけませんか?」
「な、なんやて! ば 、ばいの6000万出すというんかい?」
「はい! なんなら今すぐにでも現金でお支払いします!」

「おまえさん いったいどういう女や・・かわいい顔しているが詐欺師か?」
老人は露骨に怪訝な顔をした

つづく
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