【半ぐれ銀行マンの天下取り】 33 2億荒稼ぎ の顛末記
立夫の支店長室。
村木と密談していた。
「もうすぐ 住友不動産が来る・・人参ぶら下げたら飛びついてきたわ」(笑)
「そやろな 濡れ手に泡のボロ儲けやからな」
「村木よ お前に頼みたいのは 賛助金や。これを来たやつらに提示するんや 俺の口からは言いにくいからな 頼むぜ」
「よし、任しとけ!」 と 立夫が書いたメモを確認しながらニンマリだ
「住友不動産さん、支店長と部下お二人がお見えになりました!」
の秘書の言葉と入れ違いに来た
支店長室の扉が開くなり、 柴田支店長は二人の部下と共に深々と頭を下げた。
「いやあ……もう、なんとお礼を申し上げていいやら」
興奮が、声ににじんでいる。
「正直に言いますとね」
柴田は椅子に腰掛けながら続けた。「あの国有地、うちも官報で見ていました。欲しかったんですよ」
「ほう」
「ですが……播州興産さんが もう入口を押さえていると聞きまして」
「無理筋だと判断して、 最初から手を引いたんです」 柴田は、そこで苦笑した。
「それが……まさか、まさかですよ」
立夫を見て、にやりと笑う。
「さすが海堂さん お手並み、お見事ですな」
立夫は、すぐに返した。
「おいおい」 軽く手を振る。
「俺が絵を描いたなんて、 詮索してもらったら困る」
少し間を置いて、冗談めかして続ける。
「(^_^)」
柴田は、その意味を即座に理解し、 同じようにニヤッとした。
「失礼しました」
「で、本題やが」 立夫は、机の上の図面を指で叩いた。
「再入札が成立したら 住友さんが落とすんや 」
「はい」
「その場合やが」
立夫は、淡々と条件を出す。
「入口の土地は、俺の知人が取得している」
柴田は、即座にうなずいた。 「承知しています」
「それを、 買ってもらいたい」
「価格は?」
立夫は、少し考えるそぶりを見せてから言った。
「一億や まあ…… 楽勝やろ」
立夫側が払ったのは 7200万だが2800万を上乗せした
柴田は、即答した 「ですね~~」 部下二人も、うなずく。
「買い手も他にありませんし、全体の収支から見れば、 誤差みたいなものです」
柴田は、少し言い淀んでから、おそるおそる切り出した。
「……あの、海堂さん」
「なんや」
「当社に、どんなご希望を?」 立夫は、表情を変えずに答えた。
「それはこの 村木支店長代理から 話させてもらいますよ」
村木に代わった
「海棠支店長は 学会関係の組織を持っています 」
柴田は、黙って聞く。
「そこに、 賛助金という形で 年五千万、四年で 計二億をおねがいしたいのです」
柴田は、ゆっくりとうなずいた。 「……分かりました」
迷いはなかった。
柴田は、計算を終えたように言った。
「正直に申し上げますと…… それだけお支払いしても」
一瞬、言葉を選ぶ。
「当社としては、 最終的に五億以上の利益は――」
「ははは」
立夫は、即座に遮った。
「そんなもんはさ」 視線を上げ、淡々と言う。
「俺に聞かせてもらわんでもええ」
柴田は、苦笑して頭を下げた。
「……失礼しました」 汗をかくようにして 部下と退室した
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「立夫、やったな! すげー奴だぜ お前は・・」
村木は 心底舌を巻いたのだ
コメント
2025/12/18 10:55
1. なるほどそうきたか〓
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