【半ぐれ銀行マンの天下取り】 35 無敵立夫の目標
福山鉄工は沈み、
播州興産を破滅させ
水田司法書士事務所の仕事を丸ごと奪い取った
いずれも、派手な血は流れていない。 書類と数字と沈黙だけが、結果を残した。
人は言うだろう。やりすぎだ、と。冷酷だ、と。
だが立夫は知っている。 世間は、勝った者にしか倫理を問わない。
そして今――自分は勝っている。
海棠常務の息子。その肩書きが持つ威力は、想像以上だった。
電話一本で態度が変わる。名前を出しただけで話が早くなる。説明はいらない。空気が、勝手に整う。向かうところ、敵なし。
だが立夫は、その「今」を一番信用していなかった。
世間は甘くない。権力は、いつか必ず裏切る。
親父が、いつまで常務でいられる?病か、あるいは内部抗争か。
ひとたび歯車が狂えば、追い風は一夜で逆風に変わる。
立夫は、そこまで見ていた。だからこそ――風が味方している、この瞬間に。盤石を作るのだ。
所詮 この世は色と欲だ 綺麗ごとなど敗北者の戯言に過ぎない。
立夫は タワーマンションの最上階の窓から 姫路城を見た 5月の春の息吹が舞い 生き生きとしていた
これが今の俺だと思った
海棠姓を名乗って半年・・手元に1億の金ができた。 銀行を免職されたときは10万しかなかった それが一千倍になったのだ・・
年内といわず 3か月で この1億の10倍、10憶にしたいと思った
フツウではありえないが それを本気で達成しようと決意したのである(*^_^*)
目標は10憶・・目標が決まれば 手法もおのずから決まる・・これが立夫の揺るぎなき信念だ
つづく