半ぐれ銀行マンの天下取り】  41   相場に挑む!カラ売り、10億ゲットの大勝負!
30代前半  大阪府
2025/12/20 12:24
半ぐれ銀行マンの天下取り】  41   相場に挑む!カラ売り、10億ゲットの大勝負!
その日 支店長代理の村木が来たのは、夜の帳が下りた頃だった。

立夫の支店長室。灯りは落とされ、机の上には書類も数字もない。

村木は、椅子に腰を下ろすなり言った。

「立夫……いけそうな会社、見つけたぜ」

立夫は、顔を上げた

「ほう」

「岡野食品」の名を聞いて、立夫の指が、わずかに止まった。

「二部上場。本社は三宮。関西に加工工場がいくつかある」

村木は、早口になっていく。「株価は今、560円で 値動きがえげつないのや。 ストップ高、ストップ安を平気で行き来するんや」

「言うたら――投資家もドン引きのクソ会社や」(笑)

立夫は、そこで初めて笑った。

「……ええ表現や」

村木は、続ける。

「社長はな、女にだらしないって噂が絶えん」

「それだけやない 工場の生産ライン不衛生問題 異物混入やライン管理の甘さ」

「・・・」

「全部、噂レベルやけど 火種は多い」

立夫は、静かに頷いた。「つまり、いつでも 燃えると?」

「そうや」村木は、にやりと笑う。

「ただな」村木は、声を少し落とした。 「そこの社長は、頭は切れるぜ 斬新な食品開発を次々出してくる」

「最近は、製薬会社と組んで 健康食品もやっとるって噂や」

「真偽はともかく、 その材料で株は上がるし、ちょっとしたネタで一気に落ちる」

立夫は、ゆっくりと立ち上がった。

「……理想的やな」

窓の外。姫路の夜景。立夫は、背を向けたまま言った。 

「よし! そのクソ会社でやってやるぜ! 狙いは カラ売りから入るんや 

暴落したところを 一転して信用カイや こいつを3往復もすれば軽く10億はいくやろ・・」

「市場が嫌っとる会社ほど、操りやすい 誰も、守らんからな」

「純子に命じて調べさせる 社長の素行から 工場の実態。取引先。銀行筋 すべてを洗い出し 先ずは岡野の本質を握るのや」

わかった! 

村木は立ちあがった その表情は闘志満々だった


つづく

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