【半ぐれ銀行マンの天下取り】 57 金 性奴隷 ハーレム
十月も、もう半ばに差しかかっていた。
去年の今頃を思い返すと、胸の奥にわずかな苦みがよみがえる。
人事異動の内示。
左遷という言葉を、遠回しに、だがはっきりと突きつけられたあの夜。
酒を飲んでも酔えず、怒りすら湧かず、ただ腐っていた。
あの頃の俺に、今の姿を想像できただろうか。
一年が過ぎたいま、世界はまるで別物になった
千賀子が子を産んだ。男の子だった。
それを聞いた瞬間の、海棠の親父の顔を立夫は忘れない。掛け値なしの笑顔。 役員としてでも、銀行マンとしてでもない、ただの祖父の顔だった。
そして、その「常務」は、もう常務ではない。 先月の役員会で、専務取締役へと昇格した。
いまや行内では誰もが口を潜める。――次は頭取だ。それを疑う者はいない。
飛ぶ鳥を落とす勢い。まさに、その言葉通りだった。
立夫は、窓の外に広がる街を見下ろしながら、静かに思った。
海棠は 並々ならぬ 努力と根性で のし上がったのだ
俺も奇跡を引き当てたんやない。 千賀子を口説き、妻にしたこと。それがすべての始まりだったのは確かだ。
だが、それは偶然ではない。運命に拾われたわけでもない。
これは、成るべくして成ったことや。
俺の実力。
俺の器量。
俺の知恵。
それらが必然として、この結果を引き寄せたのだ。
立夫の胸に、熱が満ちていく。
運というもんはな、勝手に転がり込んでくるもんやない。
掴みに行くもんや。引き寄せるもんや。
支店長になったこともそうや。
相場で十億を手にしたことも、同じや。
それを「運が良かった」で片づけるのは、
あまりにも軽すぎる。
そんな言葉に逃げたら、この一年を戦ってきた自分自身を、否定することになる。
立夫は、ゆっくりと息を吐いた。 俺は、勝った!
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次の勝ちはなんだ? そんなことは簡単だろ? お前には色と欲しかないんだ
10億を100億にし それに見合う数の女をつくり 性奴隷にし 日本一 世界一のハーレムを創ることだろ!
と 悪魔の囁きが聞こえてきたのだ(*^_^*)