戦国の猛将 真田幸村 2 驚異の人間爆弾
真田幸村が編み出した戦慄の戦法——「人火(ひだま)」。
それは、腹に大量の火薬を巻き付け、敵陣の最も堅牢な箇所で命と共に炸裂させる、人の理を外れた地獄の戦術だった。
元和元年、茶臼山。家康の首を吹き飛ばしたのは、名だたる剣豪の太刀でも、名工の槍でもない。一人の名もなき真田兵が自らの肉体を糧に放った、紅蓮の炎だった。
家康という「絶対的な重石」を失った日本は、幸村の主導により、想像を絶する軍事国家へと変貌を遂げていた。
俺は今、その幸村の直属部隊、通称「紅蓮隊」の兵舎にいる。
「……怖気づいたか。新入り」
声の主は、全身に焼けただれた痕を持つ古参の兵だった。俺の目の前には、油紙で丁寧に包まれた「特製の火薬帯」が置かれている。
かつての武士道は死んだ。一対一の名乗りも、華麗な槍働きも、すべてはこの一撃の爆鳴にかき消される。
奥座敷から現れた真田幸村の瞳には、かつての「日の本一の兵」と呼ばれた清廉さはなかった。そこにあるのは、硝煙の匂いに取り憑かれた、冷徹な革命家の眼差しだ。
「戦とは、数と効率よ。一人の命で千の敵を崩せれば、それは慈悲に等しい」
幸村は俺の肩を叩き、静かに告げた。
「お前の命、一匁の火薬も無駄にはせぬ」
この戦法は、瞬く間に島津や伊達といった野心的な諸大名にも波及した。
かつて美学であった「討ち死に」は、組織的な「大量破壊」へと進化したのだ。
次の標的は、言うまでもない、江戸の徳川秀忠だ。
しかし、敵方も黙ってはいない。徳川方は幸村の戦法を模倣し、城壁そのものに火薬を仕込み、
近づくもの全てを吹き飛ばす「爆圧の要塞」を築き上げているといるのだ。
幸村は家来に向かって吠えた
「ふふ 今に見ていろ 江戸城自体を吹き飛ばしてやるぜ! 」
幸村は誰も考えない 空からの人間爆弾をすでに考案していたのである
つづく
※ すべて私の妄想です