拾った可愛い女 9 ヒモになる予感 2
「真知子が 事情聴取されホントのこと言えば 捜査員が逮捕しにくるだろうよ・・
留置場にぶち込まれ 裁判になりゃ懲役10年は固いぜ 」(笑)
むろん、それもハッタリだったが・・効果覿面だった そのとおりだからだ
「おい、冗談だろ ま、待ってくれ・・わしが悪かった・・」
見る間に顔が青くなり血の気が無くなったのだ
男が 畳に額をこすりつけ 哀願するまで時間はかからなかった
母親とは血のつながった兄貴と思っていたが 母親の夫の兄で 生活保護を使い込んでいる事実をすべて認めた。
成年後見人をしていて 大半を横領していたことも真知子の言うことと一致した
男は母親の口座や通帳やカードなどを返すことを約束した
「おい それだけでは許せんぞ! 使い込んだ全額を耳を揃って払ってもらおうか・・
真知子がお前に姦られた慰謝料の分も併せて計算してざっと500万だ
それをすぐに用意しろ! 払わないとわかっているな!」
「ひいーーーっご、5百万なんて そんな・・どうか、ご勘弁を・・」
「あはは 悪代官と 水戸黄門かい?」
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すったもんだしたが 300万で話がついた
「いいか、1時間以内に持ってこい さもないと警察に届けるからな!」
「わ、わかりました!持ってきますので どうか警察だけはご勘弁を・・」
男が狼狽しまくって出るのを「おい待てよ」と声をかけて財布を取り上げ中身の3万抜き取って
放り投げたら 自転車に乗るのも忘れて 逃げ去った
その3万を真知子に渡してやったら・・
狂喜して飛びついて来た・・
「おじさん、スゴーーイ! ね~~~ね~~~あたいの婚約者になってくれたの?」 と うれし泣きの顔を見せた
クソ人生の俺だが 少しぐらいは人助けになったようだ・・
「真知子 今夜は 親子どんぶりだ! 仲良くやろうぜ・・」
「えー今夜は親子どんぶりをご馳走してくれるの? ウワーっヤッター あたしそれが好きなのよ」
(天衣無縫とはこのことだ・・無邪気な女だなぁ‥) 思わず笑ってしまった
さてと 母さんだな・・
立夫が 母親に視線を向けると
「あなたは どなたでしょうか 助けてくれて ありがとうございます と畳に両手をついて頭を下げた」
その丁寧なあいさつと透き通った声に 知能の遅れは感じられなかった
つづく